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2009年03月13日
食と農の談話室
こんにちは。長谷です。
今回は、生産者と消費者をつなぐ場作りを、産地直送食材の弁当を通して行っている事例を紹介します。
これからの農業者には、単に農産物を売るだけでなく、従来の消費者をより当事者に近づけていくこんな場作りが求められているのではないかと思います。
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以下
http://www.afc.jfc.go.jp/information/publish/afc-month/pdf/AFC_Forum0810.pdf
http://www.zenkei.ne.jp/letter/letter_20031201.htm
からの引用です。
「ワーカーズ フェアビンデン 食と農の談話室」は、国産食材だけを使った手作りの弁当を販売している。生協活動を通じて知り合った女性が始めた活動だが、単に弁当を作って売ることが目的ではない。生産者と消費者を結び、農と食の大切さを都会の消費者に発信することで、農業にエールを送り続けているのだ。
オフィス、学校が集まる東京の都心、お茶の水界隈。人通りもまばらな朝六時から、フェアビンデンの厨房では仕込みが始まる。ご飯、主菜はもちろん、漬物にいたるまですべてが手作りだ。名付けて「お母さんにおまかせ弁当」。手間がかかるため一日一種類に限定している。代表の石井正江さん(六九)を始め三人が手際よく作るが、準備できるのはせいぜい一〇〇食分だという。
農と食の大切さを伝えたい
フェアビンデンは生協活動を通じて知り合った女性たちが立ち上げた組織だ。「食と農について学び、語る場所がほしい」と農家、大学研究者など八〇人とともに出資金を出して新宿に事務所を借りたのが最初だった。だが会合や学習会を開くだけでは家賃の負担がかさむ一方だった。そこで自分たちで収益事業を始めようということになった。
フェアビンデンを立ち上げた仲間で「産地直送の食材を使う手作り弁当を都会の消費者に提供すれば、農と食の結びつきを強めることができるのでは?」という結論に至った。フェアビンデンはドイツ語で「結ぶ」という意味だ。
お客を元気にする愛情弁当
近くの会社に勤めているという女性二人連れは「ここのお弁当は会社で有名。ほぼ毎日食べに来ます」と話す。最近、会社をリタイアしたがここの弁当のおいしさが忘れられずに通って来る女性は「石井さんたちが『お弁当を提供することで農業を応援したい』という思いを持っていることも知っているので、ささやかながら私も食べることで応援したい」と話してくれた。 石井さんとの会話を楽しみに来る人もいる。弁当に使われるナスのことから始まって旬の野菜の食べ方、食料自給率まで話題は及ぶ。
常連の中には「ここに来ると元気になる」、「料理から元気をもらっている」という人もいる。中国や韓国では、食べ物で治す医者のことを「食医」という。農についてわかりやすく話し、食について的確にアドバイスする石井さんはまさに食医ではないかと思った。
行動する消費者をつくりたい
フェアビンデンの弁当の自給率は九五%。スパイスなど調味料、加工用油など国産が手に入らないものを除いてすべてが国産だ。化学調味料や添加物もいっさい使わない。
そんな価値のある弁当が六〇〇円だ。一人前の弁当に占める原価率は三五~四〇%。コンビニの弁当とは比べものにならないぐらい高い。それを考えると六〇〇円は安すぎるといってもいい。
「お客さんには『一〇〇〇円に匹敵する弁当ですね』と言ってはもらえます。多くの常連さんもでき、価値を認めてもらっているだけでも感謝です」と石井さんはいう。
二〇〇七年の売上げは一二五〇万円だった。確実に客数は増えており、〇八年に二〇〇〇万円台を突破できる予定だという。大台を達成することは収益事業としての目標だが、単に売上げを増やすのではなく、「学習会をもっと増やしたり、産直の食材を使いたいという飲食店とネットワークを組んで国産食材の需要を増やすことにエネルギーを使いたい」と石井さんたちは考えている。
フェアビンデンでは定期的に大学の研究者や専門家を招いて農や食に関する学習会を開いている。参加者の多くは弁当を買ってくれる人たちだ。石井さんたちが企画した産地見学に参加する人もいる。弁当に添えるメニューには時折レシピも加えているが、「この前のレシピにあった料理、家でも作ってみましたよ」と言ってくれるという。「ここでお弁当を食べてもらうだけではなく、次の一歩を踏み出してくれることこそ私たちが願っていること。実際に行動に移してくれることがとても嬉しい」と石井さんは顔をほころばせる。
「単なる消費者」を「行動する消費者」に変えていく。オフィスビルの谷間にはさまれた小さな弁当屋は、壮大な目標に向かって着実に歩みを進めている。
投稿者 naganobu : 2009年03月13日 TweetList
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コメント
投稿者 認定NPO法人ふるさと回帰支援センター「ふるさと起業塾」事務局 : 2009年9月3日 19:35
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田舎暮らしαブロガーの皆様、
突然のメール、コメントで失礼いたします。
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当NPOは北海道大学をはじめとする教育機関と連携し、ふるさと起業塾を設立し、
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認定NPO法人ふるさと回帰支援センター「ふるさと起業塾」事務局
三原憲治
Email: kmihara@furusatokaiki.net