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2009年03月12日
作付計画
こんにちは、せきやです。
現場では、もう種まき の準備を始めているのですが、ちょっと前まで水稲の作付計画 を練っていました。
パソコンと 資料 としばらくにらめっこしてました。
何をどこに植えるかはすでに決まっていたのですが、計画で決めるのは、いつ、どんな作業をして、最後はいつ稲刈りすれば量的にも、品質的にも良いものができるか、というあたり。60枚近く の田んぼを同時に管理していくので、全体をちゃんと管理していけるように効率の良い段取にすることです。
こういう計画は、今年から本格的に関わっているんですが、やってみるとかな~り難しいです。
やってみて、最初に思った事は、種まきから稲刈りまで5ヶ月くらいある。。。。そんな先の事わかるわけな・・・ 。と思ってしまいました。とりあえず、去年のデータを基に、去年の作業日程とうまくいかなかったところを把握して、それを改善する形を今年の作付のペースにしようとしました。
かなり先の予定(稲刈り)は、天気とか、稲の生育の早さとかで変わる事が考えられますが、それらを考慮した上で正確な予定を出そうとすると、混迷を極めます(した)。
結局のところ、予定はあくまで予定で、細かいところまでは決められません。天候やトラブルがあっても全体として破綻しないスケジュールを組む事の方がよっぽど重要でした。 😀
ここからはちょっと説明っぽくなります。どうやってスケジュールを決めたのか要点をまとめました。
破綻しないスケジュールを組むためにした事は、
①作業の大きな流れを掴む
水稲であれば、播種→田植→稲刈りです。とりわけ大切なのは、播種と稲刈りです。(播種の時期によって多少前後しますが、)播種から稲刈りまで150日が目安 と言われています。150日を過ぎていくと(稲刈りが遅れるほど)、お米の味は落ちていきます。
なので、播種・稲刈りをスケジュールの大きな柱として、播種から稲刈りまでの間を150日として、それをあまり過ぎない事を目安にして組み立てていきました。
②期間を区切って考える
全体のスケジュールは、ゴール(稲刈り)から逆算して、田植、そしてスタート(播種)を決めていくのですが、ゴールである稲刈り作業自体は2ヶ月近く続きます。
その2ヶ月の間でも、気候は夏から秋へと変わっていきます。それに対応するために、稲刈りする期間によって品種が変わっていきます。
早生(わせ):あきたこまち→ 中生(なかて):コシヒカリ→ 晩生(おくて):ヒノヒカリといった具合です。
(ちなみにあきたこまちは東北でよく作られているお米。ヒノヒカリは九州でよく作られているお米です。)
なので、いつくらいまでにあきたこまちを刈取る。次はいつまでにコシヒカリ。といった感じで、刈取る品種ごとに大まかに刈取り期間が分けられます。
1日で刈取れる面積はだいたい分かるので、後は、全部の刈取りができるように、刈取り全体の開始時期を早めたり、終わりを遅くしたり調整すれば、だいたい目途がつきます。
そしてそれぞれの刈取りからだいたい150日前に播種ができるように播種スケジュールを組み込んでいきます。あとは、いくつかの制約(播種できるスペースや田んぼの開始時期、地域性の問題など)を組み込んで調整します。
こんな風にしておおまかなスケジュールを決めました。
スケジュールを考えるのって大変なのですが、一番楽しい時期 だとも思います。
頭の中ではもう稲刈りしてますよ(笑)。そしておいしいお米ができてます。もちろん大成功です (くどいけど頭の中ではですけどね)。
作付計画は、一種のイメージトレーニングだと言っても過言ではないと思います 。最終的な成功のイメージ(美味しいものができた。たくさん獲れた。食べてよろこんでくれたなど)を、より具体的にしていく作業とも言えると思います。スケジュール表を見れば、その成功イメージがハッキリ浮かんでくる・感じられるくらいまで詰めていきたいと思います。
投稿者 keitaro : 2009年03月12日 TweetList
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コメント
投稿者 bb : 2009年8月31日 02:26
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投稿者 poland hermes : 2014年2月21日 12:37
>、「日本は自給率100%を目指すべき」と心から主張します。
無理。
つーか、今後劇的に自給率は下がる。
対策は既に不可能。
カビの生えた古い論調振り回す前に最新のデータ
確認するようにしような。