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2008年07月14日

刈り払い機より速い!~大鎌で草刈り

こんにちは、草刈りシーズン真っ只中ですね 畑の周りの草を大きくし過ぎて、この頃は気が気ではない小松です。早く刈り倒さなければ・・・ 🙁
さて、長谷さんの記事にもありましたが、私たちの日常生活は石油無しでは考えられないほど、石油にべったり依存しています。農作業も然りで、草刈り一つとっても、草刈機(刈払い機)のお陰でかなりの労力が削減できていると思います。
ところが、「現代農業」の8月号に、ちょっと気になる記事がありました。
「刈り払い機より速い!安全!気持ちいい! 大鎌で草刈りガソリンゼロ」
小川光さんという農家の方の記事です。
先日、道具屋で“大鎌”を見かけて、ちょっと気になっていたんですが、残念ながら実際に使ったことも、使っている人を見たこともありません。確かにガソリンは不要 🙄 でも、刈払い機より速いって、ホントなんでしょうか?

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■刈り払い機より速い!?
 私は草刈りに、刈り払い機(草刈り機)ではなく、大鎌を使っています。これは、ハウス周囲の草を刈る時、らせん杭にぶつかったり、マイカ線を切ったり、針金がからみついたりといった事故を防ぐためですが、そのほかに、大嫌いな排気ガスを吸い込みたくない・石をはね飛ばして失明したくない・ガソリンやオイルを入れるのが面倒だし金もかかる・冬季の保管が悪いと、使うときに修理しないと使えない・音がうるさい・高い所のクズや枝落としがやりにくい、など、いろいろな理由があります。
 こうして大鎌を使ってきましたが、私は野球でいえば「右投げ左打ち」のため、普通の使い方ではどうしてもうまく刈れず、刃を外側に払うような刈り方を続けてきました。この方法でも、慣れれば力も入りますし、速さでは負けません。ある年、集会場いっぱいに生えたヒメジョオンを、刈り払い機の人と同時に刈り始めたら、終わった時には私が七割以上を刈っていました。
■左利き用の大鎌、感激の使いやすさ
 昨年8月、村人足の帰りにぼんやりして大鎌を紛失してしまったため、新たなものを買おうと金物屋に行ったら、偶然にも左用大鎌(刃が反対向きについている)が倉庫にありました。刃を包んでいる新聞紙は何と「昭和61年」。桑田が巨人新入団選手として紹介されています。21年間も倉庫に眠っていたのです!
 さっそく使ってみると、これはすごい! 地際からきれいに刈れるし、疲れない。それまで右利き用を使っていたときは、細かい作業、たとえばハウス際でらせん杭を避けながら刈るとか、土手に咲いているヤマユリを残して刈りたいときなどは神経が要ったし、地際から刈れずに切り株が高くなってしまいがちでしたが、そんなことももうありません。こんないいものがあるのに、みんなはなぜ刈り払い機を使っているのか理解に苦しむ……と思いました。
■早朝草刈り、選び刈りが得意
 一般に刈り払い機が大鎌に代わって使われるようになった背景には、メヒシバのような比較的軟らかいイネ科の草を、日中、地表近くで刈り取るには、大鎌より適しているということがあると思います。草は日中しなっており、大鎌ではうまく刈れません。しかし、イネ科の草は生長点が地際にあり、葉だけ刈ってもすぐ再生してきます。大鎌なら逆に、刃先で根元をえぐり取ることもできます。
 また、刈り払い機を使う場合は、草は種類によらず、すべて刈り取ることを前提にしています。
 大鎌を使う場合、早朝に草刈りをすることが必要となります。また、草の種類を見分けて、メヒシバのような有害雑草のみを刈り取り、悪い草を抑える役割を果たす他の草は刈らないようにすれば、草の種類が改善され、短期間で草刈りが不要の草種に変わってゆきます。
 たとえば、ヨモギやヨメナ(野菊) を残すようにすると、宿根草なので根が土をしっかり押さえて土壌浸食をくい止め、天敵の住処となって害虫被害がなくなり、マルハナバチも野生して花粉を交配してくれます。伸びすぎたら踏み倒せばよく、鎌はいりません。

■大鎌で、地球を守る
 近年、町の鍛冶屋さんは激減し、鍬や鎌を作る人がいなくなりました。ホームセンターに行けば大量生産のステンレス鎌とともに、従来型の大鎌も出回っていますが、消費量が少なくコストが高くつく左用は販売していません。もちろん、刈り払い機の普及がその前提にあります。しかし機械も右利き用に作られているため、左打ちの人はやはり不便を強いられています。
 刈り払い機が畦畔の植物相に影響を与え、根が浅いイネ科植物を増やす結果となり、畦畔崩落や、水田に侵入する厄介な草の増加を促していると言えないでしょうか。大鎌を使うことにより、自然の生態系を活用して豊かな農業を再生したいものです。もちろん、ガソリンの高騰から財布を守ることや、健康、そして地球温暖化防止にもつながりますし。

小川さんのように有機無農薬でつくるためには、草は全部は刈らず、日陰をつくったり、作物にからみつく「悪い草」だけを刈って、あとは天敵をよぶ「野草帯」として温存するのだそうです。
草刈りだけでなく、農薬や耕起なども含めて、脱石油の農法と言えそうですね。 😀

投稿者 komayu : 2008年07月14日 List   

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コメント

☆あけましておめでとうございます☆
最近は農業への期待を肌で感じますね!
それに対して必死で答えようとする農園の方の内圧もすごい感じます!
いっしょにがんばりましょうね~^^

投稿者 みっち~ : 2009年1月7日 13:01

あけましておめでとうございます。
コメントありがとうございます^^
いろんな方にそう言ってもらえるとなんだか嬉しくもあり活力も上がります!
期待に応えられるように、いっしょにがんばりましょう^^

投稿者 すずき : 2009年1月7日 22:02

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