2007年08月13日
先人に想いを馳せて食生活を見つめ直す
すべての生き物は、あらかじめ食べるものが その種類まできめ細かく決められているものです。
しかし、現代人には「自分の身体だ。何を食べてもいいじゃないか」という奢りが少なからずあるような気がします。で、そのしっぺ返しが現代病=生活習慣なのではないでしょうか。これだけ様々な病気にかかるのなんて人間くらいなものかと。
人間のように他の生き物からみたら頭でっかちで「好きな食べ物」「嫌いな食べ物」と、余計なことを考えてしまう存在であってもの、やはりこの法則は全く同じ。
ある決められた植物を草食動物が食べ、その草食動物を肉食動物が食べ、その肉食動物の糞を微生物が食べ、その微生物が肥えた土を作り、そしてまた植物が芽生え・・・という具合に、自然はうまく循環している。
その共生の中で、長い進化の積み重ねを経て、それぞれに合う身体、爪や歯、そして酵素などを獲得してきた、という事実があるのです。
~ 応援 宜しくお願いします。 ~
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2007年08月13日
なぜ鳥獣害が激化するのか?2回目
農作物鳥獣害対策地域指導者育成研修育成講座の二回目です。
鳥獣害対策の基本は
鳥獣に餌さを与えないこと、そして人里が怖いところであると学習させることであるようです。
今回は、人里が怖いところであると学習 😈 させることです。
鳥獣にとて一番怖ろしいと感じさせる手段は何かということですが。
次を読む前に応援宜しくお願いします。
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2007年08月12日
7月の日照不足と長雨
【記録的な日照不足 気象庁、7月の天候まとめ】
気象庁が1日まとめた7月の天候によると、本州に停滞した梅雨前線や台風4号の影響で曇りや雨の日が多く、東・西日本を中心に日照時間が記録的に短くなった。静岡市では平年の50%と過去2番目の少なさを記録。月平均気温は北海道と本州の広い範囲で平年を1度以上下回った。
まとめによると、日照時間は関東・甲信や北陸で平年の60%以下。東京都心は計80.6時間と、平年の55%にとどまった。静岡では平年の50%の76・4時間など、4カ所で過去2番目の短さを記録した。
降水量は西日本から東日本にかけての太平洋側で激増。宮崎県の延岡で834.5ミリ、静岡県の清水で696.0ミリといずれも平年の3倍を超え、7月としては観測史上最多の月間降水量を記録した。
対照的に梅雨前線の影響の小さかった北日本の日本海側は平年の半分程度。北海道の羽幌ではわずか15ミリ(平年の15%)と過去最少だった。
同庁は当初、ペルー沖で海面水温が下がる「ラニーニャ現象」の影響で太平洋高気圧が強まり、梅雨明けも早いとみていた。しかし、梅雨明けは軒並み平年より遅い結果となり、7月はラニーニャの影響が小さかったとみられる。
(産経新聞2007/08/01 22:04)
前回、奈良県の大宇陀地区における7月前半の日照不足について報告した正国です。
引き続き7月全体の報告です。
○7月の日照時間
・1~15日 5.6h 0.37h/日
・16~31日 59.4h 3.7h/日
・1~31日 65.0h 2.1h/日
・平年 121.5h 3.9h/日
前半が、いかに日照不足だったかを前回も報告しました。
後半、なんとか晴れ間がのぞきだした3.7h/日が平年値に近いわけです。
7月全体では、平年の約半分です。
○6・7月の降水量
今年 平年
・6月 166mm 219,9mm
・7月 353mm 182,8mm
6月は意外と雨は少なかったわけですが、7月に入るととにかく雨ばかりで日が照らなかった。梅雨明け後も雨が続き、平年の2倍近い降水量でした。
7月の日照不足と雨続きにより、野菜などに障害が出ています。
黒大豆では畑が乾かないので、耕運・畝たて・播種などの予定のずれ込み。
その後の生育でも、根はりが悪く成長も遅れています。
みなさんの農作物の状況はどうですか?
ポチっと、応援お願いします。
posted by totokaka at : 2007年08月12日 | コメント (9件) | トラックバック (0) TweetList
2007年08月11日
稲作の持続性と環境維持
こんにちは。
お盆明けからの稲刈りに向けて、準備に大忙し
の長谷です。
森林環境や獣害の記事を興味深く拝見しています。
ところで、水田稲作と言うと、日本を含め東アジアを中心に行われている極めて持続性の高い農業生産様式ですが、森林等の維持管理とも深く関係して来た歴史があるようです。
持続性の高い水田農業ですが、その地力維持に主要な役割を果たしているのが、
・湛水(かんがい)
・有機物の投入
この内、有機物の投入については、稲わらの鋤き込み(土に戻す)が主ですが、それに加えて、イネ科の雑草(しかも水田雑草でないもの)もかなりの量だったようです。
続きを読む前にクリックよろしく
低投入稲作を提唱されている橋川潮氏の著書
「21世紀への提言 低投入稲作は可能」富民協会によると
水田土壌中のプラントオパール(http://www.paleolabo.jp/puranntoeae.html)の解析によって、水田に、どれだけのイネ科植物が投入されてきたかがわかるそうで、
滋賀県の旧草津市、栗東町の水田6箇所(稲作年代は330~2000年と様々)で調査したところ
10a(1000㎡)あたり1年間に平均で
稲わら 430kg
イネ科雑草 240kg
という結果。
稲わらは、おそらく全部鋤き込んだのでしょう。稲わらを諸々の資材として利用する時代になっても、使い終われば、最終的には水田へ戻していたようですから、同様です。
しかし、驚くのは、稲わら以外に、イネ科雑草をこんなにも多く投入していることです。
以下、上記著書より引用
稲わら以外のイネ科植物の投入量も多い。これらのほとんどは水田雑草ではなく、周辺部の草を刈り、乾かし、刈り敷きしたとみるのが妥当である。付帯地に山林をもたない地域では、三里も離れた金勝(こんぜ、現・栗東町)の山から干草を運び、刈敷きしたことであろう。そこに、稲作にかけた労苦を垣間みることができる。つい半世紀前までのわれわれの祖先たちの生業がまぶたに浮かんでくる。
つまり、
『一番の糧である米の持続的な生産活動が、そのまま、山や里の維持管理とも重なっていたということで、あらためて、自然の摂理に適った持続的な営みについて考える重要性を感じます。
さすがに、私の住んでいる農村でも、茶畑に、抑草目的で刈ってきた葦を敷いて、そのまま土に戻すという農家はあっても、山の刈草や腐葉土を水田へ入れることは、行われなくなっています。
posted by naganobu at : 2007年08月11日 | コメント (11件) | トラックバック (0) TweetList
2007年08月10日
獣害問題
Hakosukaさんの「鳥獣害」記事に関連して・・・
月の輪熊の捕獲数が、2004年:2,241頭、2006年:5,185頭という記事を目にして驚きました。レッドデータブックに絶滅危惧種が載るたびに報道がなされ、野生動物の数は減っているとの印象があるだけに、意外です。イノシシ、シカ、カモシカ、野うさぎ等も確実に増えているらしいです。
◆野生動物が増えた原因
原因は生息環境がよくなったから、という記事を読んで、「なんで?」と思いました。「人工林の手入れを怠っていたから、野生動物の生息環境が劣化し、人里に下りてくるので獣害が増えている」と思っていましたので、2度ビックリという感じです。
「木を伐ると、その跡地に草が生える。だから伐採跡地は、ウサギ、シカ、カモシカなどにとっては格好の餌場になる。」というのです。
山林では、「造林地も伐採地も年とともに木が茂ると下草が減ってくる。→食べ物に困った野性動物は、木の皮を食べる。→その木が枯れると下草が生えて餌となる。」という悪循環が起きている、というんです。
イノシシの場合は、農地の放棄などが餌場とねぐらの提供になっているというから厄介です。つまり、「農地の放棄→ススキや笹の繁茂→土中にミミズが増える→餌場・ねぐらの提供となる→新たな餌場を求めて近場の耕作地に出没→さらに農地の放棄⇒イノシシの増加」と、こちらも負のループ・・・
(参考:「森林からのニッポン再生」田中淳夫著/平凡社新書)
今回も、応援を願いします。
posted by ayabin at : 2007年08月10日 | コメント (0件) | トラックバック (0) TweetList
2007年08月09日
森林環境は何のため?
まるいちです。
びんさんの「割り箸問題を手掛かりに、森林環境を考える」シリーズ、興味深く読ませていただいてます。 😀
農業をやりながらたまに、山に入り木を切り、間伐材を引き出し、炭を焼くのを手伝ったりしていますが、森の中の静寂やしんしんと語りかけてくるような微妙な空気の揺れ、何かに包まれ宙に浮くような浮遊感、は他では味わえない自然との一体感、充足感のような気がします。
昔から農家は山守りでもあって、先祖代々から引き継がれた山、村の共有の山や川、谷を守ってきました 。木の苗を植え、下草を刈り、間伐材を引き出し、そして腐葉土を畑や田に入れ肥料にする。薪を拾い、木の実を取り、たまには、山の幸としての獣や鳥を捕獲し食べる。自然を敬いながらも、自らの生活を守るために自然との共存を願い、自然に期待する・・・脈々と受け継がれてきた生活の知恵と工夫があります。
田舎に来る人は「自然がいっぱい!」と言って喜びますが、目の届く範囲で人の手の入っていないところはほとんどありません。田や畑はもちろん山も川も谷も先人達が、自然災害が起こらないよう、自らの生活に支障をきたさないよう、手をいれ世話をしてきたから今の状態が維持できているのです。
しかし、現在は植林しても、山の世話をしても、川の世話をしても、全然お金にならない、木を切って売ってもその手間賃分マイナスになってしまう、山や川の世話をしても誰も喜ばない・・・山も川も谷も、森林環境はどんどん荒れている状況です。 😥
では、森林環境を守るのは何のためでしょうか?森林にできる木材などの資源を得るためでしょうか?もちろんこれも重要だと思います 。
しかし、一番重要なのは、自然の恵みを受けながらもその脅威を防ぐために森林と共存する、と言う事ではないでしょうか? 🙂
以前、るいネット に投稿した文章なので是非、読んでみてください。
「山や森林と環境保護との密接な関係」
また、この話のリンク元「きこりのホームページ」
にも森に関する様々な話が載っています。
びんさんが提案されている「森林との関わり方」には大賛成です。
森林は決して農村や山村の住民のものではないし、社会やみんなにとって必要な「森林との関わり方」を真剣に考えて行く時期に来たのだと思います。
森って大事!!!って思った人 ついでにこんなブログをやってる
私達を応援したい!って思った方は下のボタンをプチッ!と押して”続き”をご覧下さい。
posted by nara1958 at : 2007年08月09日 | コメント (11件) | トラックバック (0) TweetList
2007年08月08日
夏だ!スイカだ!
たくさん注文を頂いた中元用スイカの収穫・発送が終わり、やれやれと一息ついている小松です。 😀
この時期になると作業の合間の休憩時間には、スイカで水分補給 です。売れ残りのスイカなので、味の方は“それなり”なのですが、大勢で囲んで食べると美味しく感じてしまうから不思議ですね。でもたまに甘いスイカに当たることもあって、その時のみんなの表情がまた楽しみだったりします。
スイカを立てて真ん中に包丁を入れる。「パシッ」という音と共に二つに割れて、赤い果肉が目に飛び込んでくる。片方の半分がごろりと転がる。見守っていた仲間たちから、ちょっとしたざわめきや歓声が起きる。それをみんなに当たるように手際よく切り分けていく。
スイカを食べる時って、口に入れる前からちょっとした“イベント”だと思いません?
暑い陽射しの下での作業はちょっと辛いですが、暑くなるほどスイカが美味しく感じられるし、休憩時間になると、そのスイカを求めて?みんなが集まってくる様子は、なんとも微笑ましいものがありますね。
という訳で、今回はスイカに関する記述を紹介したいと思います。
以下、「農耕と園芸 2006年7月号」より引用します。
スイカは「西瓜」と書き、中国ではシークウワと読む。西域から渡来した瓜ということで、その伝来経路を示している。中国で西域とは、今の西安の西北部、中央アジア地方で、シルクロードで知られる敦煌あたりを指すようだ。日本語のスイカという言葉は、このシークウワからきたとも言われている。
わが国へは戦国時代の末期に九州に渡来し、全国的に普及したが、甘味が薄く、ウリのできそこないのようで、あまり歓迎されなかった。江戸時代の書物によると、「西瓜は町で売っていても女子を始め食べる人がなかった。寛文(1661~1672)の頃から、身分の低い人たちが徐々に食べるようになり、それが次第に大身、大名なども口にするようになり、結構な菓子となって、スイカも出世した」という意味のことが書いてある。
一般に外国から入ってきた珍しい食べ物は、初めは大名や貴族などの間で珍重され、庶民の口には入らず、年が経つにつれて下層階級の人達が食べられるようになって全国に普及するのが通例であるが、スイカはその逆のコースをたどったようだ。
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posted by komayu at : 2007年08月08日 | コメント (7件) | トラックバック (0) TweetList
2007年08月07日
プレゼントにお野菜☆喜ばれてます☆.。.:*・°
こんばんわ
今日も日記モードな ヒヨッコ百姓です
もうじきお盆ですねぇ 😀
もう皆さんお中元は済みました
私がお世話になってる類農園では、野菜セットや大玉スイカ、お米セットにお茶セットをお中元として配達しています
年々注文数は増え 大人気
正直、百姓になりたての頃は、自分が田舎の出身ということもあり、「野菜もらって喜ぶものなのかなぁ 」なんて少し疑ってかかってました
で・も ホントに喜ばれるんですよねぇ
都会生まれで都会育ちの人だけではなく、元々は田舎だったんだけど、今は都会に住んでる人も…いってしまえば、今自分で作ってる人以外になら喜ばれる=ほとんどの人が喜んでくれる 私も友達にお茶やスイカ、野菜セットをその人に合わせて送っているんですが、反応がすごい良いんですよ
例えば。。。
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posted by sika0228 at : 2007年08月07日 | コメント (4件) | トラックバック (0) TweetList
2007年08月05日
割り箸問題を手掛かりに、森林環境を考える(5)
「環境」を、「いのちを育む場」と捉えることで、一気に身近な問題となってきました。それは、多くの人々が潜在的に「環境問題をなんとかしたい」と感ずることの根拠としても合致するように思います。
●どうする? に向けての可能性探索
昨今の環境問題は、1960年代の「公害問題」のように加・被害者の別が明瞭でなかったり、地球温暖化問題のように因果関係を実証しにくかったり、さらには貧困や飢えのように本能を直撃しないので、分りにくくなっています。
薄々とは潜在思念で捉えることのできる環境問題も、核心に迫り確信に至るには、事実を紡いで論理だてて考えることが必要です。そして「問題事象の発掘・構造化→対応方針化」には観念が必要です。
幸いなことに、るいネットには社会板・生活板・史論板などがあり、社会統合の要素を網羅しつつありますし、その他インターネット上の見識や認識を持ち寄って、突破口を検討し合っていけば前進可能だと思います。
●叩き台の提起
皆さんと検討を進めるための叩き台を、一旦、思いつくままですが、提起してみます。
今回も、ぽちっ・ぽちっとお願いします。m(_ _)m
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posted by ayabin at : 2007年08月05日 | コメント (10件) | トラックバック (0) TweetList
2007年08月04日
植物の養分吸収とイオン相互の関係
この前は、トマト の“尻腐れ病”から、カルシウム について少し勉強してみました。
が、カルシウムが足りないからと言って、カルシウムだけ与えていればいいというものではなくて 、要するにそれは、作物が必要としている養分を、根からしっかり吸収できていない状態なんだ 、ということに今さらながら気づかされてしまった小松です。
という訳で、今回は、作物は必要な養分をどのように根から吸収しているのか、必要な養分をしっかり吸収させるには何に気をつければいいのか、というようなことについての記述があったので、紹介したいと思います。
以下、「農耕と園芸」2007年8月号より転載します。
【知っておきたい土壌と肥料の知識283】
~植物の養分吸収とイオン相互の関係~(加藤哲郎)
植物が根から養分を吸収する場合、すべてイオンの形で行われる。主な必須成分の中でも、カリウムとカルシウム、マグネシウムなどは陽イオン(プラスイオン)の形で、リンはリン酸として陰イオン(マイナスイオン)の形で、窒素はアンモニア態の陽イオン、または、硝酸態の陰イオンの形で吸収される。
しかし、植物体が養分を吸収する場合、各種のイオンが存在するが、相互のイオンによって吸収が妨げられることがある。このような現象を拮抗作用といい、陽イオン相互間、陰イオン相互間で認められる。一般には等荷電同士の間で強く起こるが、荷電が異なったものの間でも拮抗作用は認められている。
拮抗作用としては、例えば、作物によるカリウムの吸収は、アンモニアや硝酸、リン(リン酸)、カルシウム、マグネシウム、ホウ素などと関係がある。特にマグネシウムとの拮抗は知られており、マグネシウムが多い状態では、カリウムの吸収は抑えられる。また、カリウムの吸収が多すぎると、カルシウムやマグネシウム、ホウ素、リン酸などは抑えられて吸収されにくくなる。
また、拮抗作用とは反対に、植物による土壌中のイオン吸収が相互のイオンによって促進されることを相助作用(相乗作用)という。相助作用は、窒素とリン酸、リン酸とマグネシウム、などとの間で認められている。リン酸があると窒素の吸収がよく、マグネシウムがあるとリン酸の吸収がよくなり、カリウムは鉄やマンガンがあると、吸収が促進されるといわれている。
窒素吸収が低下して、葉の色つやが悪かったり、茎が太くならなかったりすると、窒素肥料を投入しがちである。しかし、土壌中に窒素分が存在することもありうるので、リン酸分が少ない土壌では、相助効果を考慮して、ある程度リン酸を施用して効かせると、窒素の吸収が上がることもある。拮抗作用と相助作用の例については、表1に示した。
【表1】ファイルをダウンロード
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posted by komayu at : 2007年08月04日 | コメント (6件) | トラックバック (0) TweetList