「環境」を、「いのちを育む場」と捉えることで、一気に身近な問題となってきました。それは、多くの人々が潜在的に「環境問題をなんとかしたい」と感ずることの根拠としても合致するように思います。
●どうする? に向けての可能性探索
昨今の環境問題は、1960年代の「公害問題」のように加・被害者の別が明瞭でなかったり、地球温暖化問題のように因果関係を実証しにくかったり、さらには貧困や飢えのように本能を直撃しないので、分りにくくなっています。
薄々とは潜在思念で捉えることのできる環境問題も、核心に迫り確信に至るには、事実を紡いで論理だてて考えることが必要です。そして「問題事象の発掘・構造化→対応方針化」には観念が必要です。
幸いなことに、るいネットには社会板・生活板・史論板などがあり、社会統合の要素を網羅しつつありますし、その他インターネット上の見識や認識を持ち寄って、突破口を検討し合っていけば前進可能だと思います。
●叩き台の提起
皆さんと検討を進めるための叩き台を、一旦、思いつくままですが、提起してみます。
今回も、ぽちっ・ぽちっとお願いします。m(_ _)m

環境問題においては、よく江戸時代との比較が取り沙汰されますが、その中味は吟味する必要があります。
>人口が急拡大し、世界最大の都市となった江戸では、木材需要が急増した。【中略】
> 山から木が消えると、土壌流出が起こり、肥沃な土が流れてしまう。その結果、森林から有機物の供給を受けていた下流の田畑では土が貧しくなり、収穫量の減少、飢饉が多発するようになった。
> 台風など天災の被害も、激しくなった。森林は水を土中にせきとめる天然のダムの役割を果たすので、その機能が失われると、土砂崩れや、河川の氾濫による被害が増えるのである。
> さて、それでは、なぜ日本は、江戸時代に滅亡しなかったのだろうか?【中略】
>最も大きなファクターは「統合秩序」だった・・・(つづきは、リンク [1] で)
◆参考投稿◆
●105056 なぜ、江戸時代の日本は滅亡しなかったのか? [1]
├●154765 3R循環型社会は、江戸時代の循環型社会ではない [2]
|├●155977 3Rの中でリサイクルばかり目立っているのはなんで? [3]
|└●155127 持続可能な社会を作るという規範が大前提 [4]
└●105751 環境問題は同類圧力の問題 [5]
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市場の原理に任せておくことでは実現できない「統合秩序」の回復には、社会全体の課題を見据えた長期的な見通しが不可欠です。そして、その課題を担う新たな仕事を作り出してこそ、その期待に応える喜びがあって、活力ある社会の再生が可能となるというものでしょう。
・市場は社会統合を出来ないからこそ、
関税や補助金制度や国家事業などの概念が登場する。
→バラマキ行政では活力を低迷させるだけ!
それに替わり、活力を推進するものは成立するか?
◆参考投稿◆
★79426 「需要発から供給発へ」 [6]
├●108317 供給主体への転換が問われる団塊世代 [7]
├●104445 社会の風景だけでなく、社会構造も変える供給に変った。 [8]
├●92695 徳島県勝浦郡上勝町の高齢者活力再生事業 [9]
│└●95462 場の提供=みんな評価の開放 [10]
├●87821 充足可能性がすべてを拓く [11]
│└●94345 需要を喚起するのではなく、供給者を創り出す [12]
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●87236 バラマキから供給支援へ [13]
└●90648 突破口を切り開く為に支援金を投入する! [14]
└●91692 活力再生事業の例(千葉県市川市「1%支援制度」) [15]
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★123743 新市場の雛型 [16]
├●124260 過渡期の評価システムとしても使えないか? [17]
│└●124302 新市場は国家が市場を統合する第一歩 [18]
└●123994 みんなの評価が反映される仕組みがいい [19]
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・森林が担う「公益機能」を実現するために必要な予算を、
森林対象の生産活動成果に応じて「支援金」とする。
・ナショナルトラスト領域を設定し、団塊世代の遺贈を募り、
それをもって山の手入のための原資とする。
「CO2吸収・定着効果」が取り沙汰されて、その売買までなされていますが、本当か? って気になります。どうなんでしょう?
◆参考情報◆
★15938 地球温暖化は問題か? [20]
├●110612 潜在思念発の過剰消費生活への警鐘? [21]
└●89682 市場経済体制への人類総動員 [22]
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●156542 CO2温暖化説①: [23]
| CO2温暖化説はどのように定説になったのか?
└●156545 CO2温暖化説②: [24]
| CO2濃度は人間の行為とは無関係
└★156548 CO2温暖化説③: [25]
| 大気中に溜まった人為的CO2はわずかであった
└●156747 人為的CO2排出量は全排出量の2.93% [26]
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●95304 森林は環境にやさしい? [27]
●温暖化で光合成低下、熱帯林がCO2の放出源に [28]
●森林のCO2吸収について(1) [29]/ (2) [30]
-森林の炭素循環とその推定法-
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・CO2吸収・定着効果を云うなら、樹齢と活用年限の辻褄
の合うプロジェクトへと誘導する支援金制度とする。
・山の手入を誘発する産業に対する認証制度を導入し、
かつ支援金制度の対象とする。
ex.間伐材によるベニヤ/割り箸製造/製紙原料化etc.
・里山の手入とグリーンツーリズム、自然体験学習などを
融合して、仕事化する。
等など。これを機会に、皆さんの提案も期待します。

下草のしっかりした植樹林

森林資源の公益性機能に着目して、間伐などの手入を促進することは不可欠ですが、単純なものではなさそうです。
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◆参考情報◆
●ヒノキ人工林の下層植生-間伐で発達するとは限らない- [31]
●タネのないところに草木は生えない-ヒノキ人工林の林床の種子数- [32]
●スギ不成績造林地をより良い山に
-広葉樹が混交する不成績造林地の除伐による改良-
●花粉が語る「里山」の歴史-花粉分析のはなし2- [33]
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また、急傾斜地の間伐を推進するためには間伐材を域外に搬出するのが困難で、そのまま間伐材を放置してしまえば新たな問題をひきおこしかねません。
そんなわけで、間伐材の搬出をするために、色々な試みをしているようです。
「間伐作業用モノレールを作りました [34]」より
↓ ↓

間伐材搬送モノレール利用イメージ 同左写真
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★要は、自然の摂理をしっかりと読み解き、理に叶った対応と創意工夫を重ねてこそ成果が期待できる、ということでしょうか? 自然を対象化した農業も林業も、さらには(恐らく)水産業も、それだけ懐の深いものだということだと気付きます。
それだけに、易々と意のままにならないものだからこそ、追求の対象となり、取りも直さず、教育現場としての有効性が高い、ということかも知れません。
またしても、可能性の概略提起に留まってしまいました。
今後とも、折に触れて可能性を検討し続けたいと思います。
最後まで読んでくれてありがとう! /by びん