2014年10月22日
2014年10月22日
『農業革命;未知なる乳酸菌』シリーズ-10~実験編:EMは濃いほど効果を発揮するのか?EM2の役割とは?~
第一回目の実験を通しての結論は、①EM2(100倍)は効果がなかった。②1000倍に薄めたものより、100倍に薄めたものの方が成長が総じて大きかった。③EM1とEM1+2では、EM1+2の方が成長が大きい。ということでした。〈第1回目の実験〉
今回は、EMの濃度の限界はどれぐらいなのか?EM2の役割とは何なのか?等をさらに追求すべく、第2回目の実験結果の発表と分析をします。
01┃第2回目の実験目的
①第1回目の実験で得られた結果から、EMは濃いほど影響力が強いということが実証された。しかし、濃度が高ければ高いほどいいとは言えない。その限界値がどこにあるのかを検証する。
②第1回目の実験結果から、EM2を含んだものは一定成長が早いことが実証された。EM2は微生物の働きを活性化させる働きがあると同様に、解離水にも同じ効果があると考えられる。(リンク)そこで、EM2・解離水を用いることで、溶媒によるEMに対する効果の影響を検証する。
02┃実験結果
実験サンプルで、最初に発芽が観察された4日目を観測の起点とし、以後、7日目、9日目の育成状態を以下に整理します。
・1/2EM希釈水のサンプルは、水道水以外のものは発芽しなかった。水道水で希釈したもののみ5日目に発芽したが、成長は著しく遅かった。
・1/2希釈のものを除くと、9日目には、ほとんどのサンプルの生育状態は同じで、濃度による成長の差は前回に比べて少なかった。
・解離水希釈のみ、EM1/10濃度のものの生育状態が一番優れていいた。
03┃考察と新たな仮説
・1/2EM希釈水のサンプルは、水道水以外のものは発芽しなかった。
→酸性度が過剰に上がることで、過剰に栄養を摂取することとなり植物の育ちにくい環境となっているのではないか。また、EMの希釈率の限界値は1/10であることがわかる。
・1/2希釈のものを除くと、濃度による成長の差は前回に比べて少なかった。
→EMの濃度が一定量を超えると、EMの効果が限界値に達し、既に微生物が生育しやすい環境となることで、EM2などの補助剤がなくても植物の生育状態に影響を与えるほどの変化が現れないのではないか。
・解離水のみ、EM1/10濃度のものの生育状態が一番優れていいた。
→解離水が微生物を死滅させるような効果を出しているのではないか。そのため、過剰な酸性度を低下させ、生育状態の向上につながったのではないか。
今回の実験を通して、EM濃度の限界値や一定量を超えると効果にあまり差が現れないことがわかった。しかし、解離水の結果等、まだまだ不透明な部分も残るものもあるため、再調査を行う必要がある。
投稿者 noublog : 2014年10月22日 Tweet