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2007年04月21日

バイオエネルギー政策で、GMOへの転換が加速する!?

みなさん、ご無沙汰しています。最近は買い物をする時に、食品の原材料表示がつい気になってしまう小松です。 😀
雅無乱さんの記事にもあったが、バイオエタノールの増産が打ち出され、アメリカではトウモロコシの高騰が続いている。食糧を輸入に頼る日本人の食卓にも、当然影響が現れると思われるが、問題はそれだけではなさそうだ。
農林中金総合研究所より引用

GMO(遺伝子組み換え)コーンの作付けの急増が予想される米国
05年10月、米国穀倉地帯にあるイリノイ州で、日本向けの非遺伝子組み換え(NONGMO)コーンを収穫している最中の農家を訪問した。「来年には作付けの一部を、根切り虫(ルートワーム)耐性のGMOコーンに転換したい」とその農家は言った。05年に、コーンの根切り虫が大量に発生し、収量は大きく影響され、NON-GMO作付けのプレミアムを上回ったためである。
米国では、97年に本格的なGMO穀物の作付けが始まったが、その導入は最初大豆を中心に、次はコーンに急速に広がった。05年にGMOの作付けは大豆が87%に達し、コーンも52%になった。GMO大豆の作付けは最大限に近づき、今後GMOコーンの作付けも急増していくと見られる。

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これまでGMOコーンは、主として中部の穀倉地帯を流れるミシシッピー川の西にあるミネソタ(05年66%)、アイオワ(同60%)、サウスダコタ(同83%)、ネブラスカ(同69%)、カンザス(同63%)、ミズーリ(同55%)の諸州に展開されている。それに対し、ミシシッピー川の東にあるイリノイ(同36%)、インディアナ(同26%)とオハイオ(同18%)では低かったが、今後これら東の州でも導入が急増されると予測されている。
米国から日本に輸出されるコーンのうち25%近くが食品向けであるが、現在、当然そのほとんどがNON-GMOである(ただし、日本向け飼料用コーンは90%以上が不分別)。これは遺伝子組み換えに対する安全性への不安感が大きく作用している。ともあれそれ以前にGMOコーンの作付けが大豆と同様の水準になったら、NON-GMOコーンの確保がいっそう難しくなり、そのプレミアムもさらに高くなることが予想される。
そうした場合、NON-GMOにこだわる日本の食品産業及び飼料産業にどういう影響をもたらすのか。コーンの需要が高度に米国に依存している日本は、こうした変化について早く議論を展開していく必要があるのではないだろうか。

GMO種子は、害虫や特定の農薬に対して抵抗性を持ち、生産管理を容易にし、最終的には単収を高めることを目的としている。従ってバイオエタノール政策により、今後トウモロコシの増産に拍車が掛かれば、農家はGMO種子への転換を余儀なくされるし、そうなれば、日本向けのNON-GMOは更に高価になり、その確保がますます困難になるだろう。
それだけではない。
これは、穀物の種子を独占する穀物メジャーによる、まさに食糧支配が、より一層強固になっていくことを意味しているのだ。
このまま食糧を握られたままでは、本当にヤバイことになる!
引用の記事にもあるように、日本の食糧政策について、もっと真剣に取り組んでいかなければならないし、まさに今、その時期に直面しているのではないだろうか。

投稿者 komayu : 2007年04月21日 List   

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