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2012年08月14日
【コラム】穀物メジャーによる食料支配とは?
こんにちは。せきやです。
少し前の記事「【コラム】「タネを支配する者は世界を支配する」~モンサント社をはじめとする遺伝子組換産業によるタネ支配」で、穀物メジャーによる種支配のお話がありましたが、今回は穀物メジャーは、いったい何をしようとしているか ということを、もう少し掘り下げていきたいと思います。
こちらからお借りしました。
ブログ「日本人は知ってはいけない。ないしょの話。」から引用します
穀物メジャーは、世界規模のネットワークを利用して各国の情報収集活動を行っており、その能力はCIA以上ともいわれている。
国際市場支配の戦略は以下のようなものが挙げられる。
・貿易量のシェアを握ることで、価格統制を図り、利益を得る。
流通拠点を独占し、生産者側もコントロールする。
・WTOなどの国際機関に市場自由化政策を推進させ、食糧自給を崩壊、各国の市場に食い込む。
・貧困国には、安価な穀物を「支援」の名の元に大量供給し、現地の農産業を破壊し、食糧輸入国へ転落させる。
これらの戦略について考えてみたいと思います。
・WTOなどの国際機関に市場自由化政策を推進させ、食糧自給を崩壊、各国の市場に食い込む。
⇒収益性の高い近代農法を導入させ、できた作物を買い取る。
カーギルを始めとする穀物メジャーは、前回の記事でもあるように、次代へ種を引き継げないF1種 や、遺伝子組み換えの種 の導入を押し広めています。さらに、農薬開発や最先端の農業技術 を展開しています。これらの技術や資材により、収益性の向上を謳っています。
そして、そのように作られた作物は、これまた穀物メジャーによって、買われていきます。
ここまでで見れば、入り口から出口まで用意されていて、とても親切なような気がしますが、どうなのでしょう?
貿易量のシェアを握ることで、価格統制を図り、利益を得る。
流通拠点を独占し、生産者側もコントロールする。
⇒自給的農業から商業的農業への転換→自給率の低下
発展途上国の多くは、昔から自給的農業 を展開していました。それが換金作物を単一的に大量に作る商業的農業 に打って変わっていき、自給的農業は衰退していきました。 😥
出口(売り先)は穀物メジャーが牛耳っているため 、買取量や販売価格も結局のところ、穀物メジャーがコントロール することになります。買取価格が安くなるほど、穀物メジャーの利益は増え 、生産者はお金を得るために、ますます収益性の高い商業的農業に走っていくことになります。
そうなると、自分たちが食べるために農作物を作らなくなるので、自給率は低下してしまいます。
・貧困国には、安価な穀物を「支援」の名の元に大量供給し、現地の農産業を破壊し、食糧輸入国へ転落させる。
そこで、「支援 」と称して安価な穀物を大量に供給 します。
その形が確立することで、食糧自給は完全に崩壊してしまいます。
食料自給が適わなければ、食料を輸入せざるを得ません。その食料の流通を牛耳っているのは、他ならぬ穀物メジャーです。
これは実質的に食料による支配 😡 と言えるのではないでしょうか?
これらの話は、自給率の低い日本も人事ではありません。自分たちの課題として考えていく必要があると思います。
改めて村落共同体を作り、自給的農業を始めることは、現実的に適わないことですが、
「地産地消」「真土不二」という言葉があるように、現在生産を担っている生産者同士が連携し、消費者を巻き込み、地域で生産と消費をまわしていくというあり方に可能性があると感じています。
「農から始まる地域の再生~新しい生産集合体をどうつくるか?」シリーズで今後追究していきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
投稿者 keitaro : 2012年08月14日 TweetList
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