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2009年03月18日

種子市場の新しい可能性

農業で一番大事なものは種子ですよね。この種子が無かったらお米の野菜もできません。ですから昔から百姓は種を翌年の為に大事に採取し保管してきました。
しかし近年は百姓が種を取ることは殆どありません。種は種苗メーカーから購入しているのが殆どです。ですから、種を売ってもらわないと農作物 はできなくなります。 😥
つまり種を押さえてしまえば、農業しいては食糧を押さえる事ができて世界を手に入れる事もできるというわけです。 👿
最近種子の保管庫を作ったと言うニュースがあったので紹介します。
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下記の引用文で諸島・島・村の名称が異なっていますが英語かノルェー語?の発音の違いと考えています。
Svalbard     スバルバル   サルグォード
Spitsbergen   スピッツベルゲン  スピッツバーゲン
Longyearbyen  ロングヤービイエン ロングイェールビーン

250px-Spitsbergen.png

一つ目のニュースは、ビルゲイツ、ロックフェラー、GMO巨大企業等が北極圏の永久凍土の中に種子の保管庫を作っているというニュースです。
以下は英語日本語ニュースからの引用抜粋です
 

この神に 見捨てられた島の“最後の審判の日の種銀行(ドュームズデイ シード バンク)”と呼ばれるプロジェクトに、ロックフェラー基金、モンサント株式会社、シンジェンタ基金、そしてノルェー政府と共にビルゲイツは数千万ドルを投 資している。正式にはこのプロジェクトは“サルヴォード グローバ ルシード ヴァルト”と命名されていて、ノルェーのサルヴォード諸島の一部であるスピッツバーゲン島に存在する。
最後の審判の日の種貯蔵庫
 種銀行はスピッツバーゲン島 の小さな村、ロングヤービィエン村の近くの山の地下に構築されている。発表によると(この種貯蔵庫は)もう直ぐ使用可能だと言う事だ。銀行(種の貯蔵庫) はモーションセンサー付きの爆発に耐える二重のドア,二重のエアロック、1メートルの厚さの鉄筋コンクリートの壁で守られている。ノルェー政府によると、 此処では将来の為、農業用植物の多様性が確保される様に、3百万種までが世界中から集められ保管される。種は水分を取り除く様に特別に包装される。此処で は従業員は常時待機しないが殆ど人が近づけない事が周辺での人間の活動をモニターする事に役立つ事になる。
 此処で我々は何か見逃したかな?彼らのプレス リリースによると“農業用植物の多様性が確保される様に”となっている。殆ど全ての種は既に世界各地の特定のシードバンクで十分に守られているのに、現在 世界中で入手可能な種の将来を脅かす、どの様な未来を種銀行のスポンサー達は予見しているのだろうか?
 ビルゲイツ、ロックフェラー基金,モンサント,シンジェンタ,が共通のプロジェクトの為に寄り集まる時はスピッツバーゲンの岩の裏側をもう少し深く掘り起こす価値がある。掘り起こして見ると、何やら面白い事を見つけてしまった。
  最初に書き留めておかなければならない事は、誰が最後の審判種貯蔵庫の為にスポンサーをしているかと言う事だ。ノルェー人に参加している人々は、
ビル&メ リンダ ゲイツ財団。
世界で最も大きい遺伝子組み換え植物種とそれに関係する農業用薬品のパテントの所有企業の一つ米巨大農業企業ドュポン/パイオニアーハイブ リッド。
シンジェンタ、スイスに拠点を置く遺伝子組み換え種と農業用薬品の巨大企業はシンジェンタ基金を通して参加。
ロックフェラー財団、1970年代か ら1億ドル以上の種の為の資金で“緑の革命”を創始したプライヴェートグループ、CGIAR,はロックフェラーの作り出した農業変革を通して種の純粋性を 推奨するグローバル ネットワーク。などが明記されている。

CGIARと“ザ プロジェクト”
 私が本“Seeds of Destruction”(破壊の種)で詳細に渡って説明した様に、1960年ジョンD.ロックフェラー3世の基のロックフェラー財団の農業開発評議会と フォード財団が手を組んでフィリピンのロスバニョスに国際米研究機関(IRRI)を創設した。1971年までにはロックフェラー財団のIRRIはメキシコ が拠点の国際玉蜀黍と小麦改善センターと他の二つのロックフェラーとフォード基金によって創設された機関、ニカラグアのIITAは熱帯農業、フィリピンの IRRIは米、この二つを統合して“Consultative Group on International Agriculture Reserch(CGIAR)”と言う国際的な機関にした。
 CGIARはイタリアのべラジオにあるロック フェラー財団のコンファランスセンターでの連続的な私的な会合に因って形成され。べラジオ会合の中心的な参加者はロックフェラー財団のジョージハラー、 フォード財団のフォーレストヒル,ワールドバンクのロバートマクナマラとロックフェラー家の国際環境オーガナイザーで1972年ストックホルムでの国際連 合アースサミットをオーガナイズしたロックフェラー財団の責任者モーリスストロング。それはザプロジェクトと呼ばれた、ロックフェラー財団の数十年に及ぶ 科学をおぞましい種類の人種純粋化である優生学(ユージニック)の為に捧げる為の努力の一つであった。
 最大の効果を確実 にする為CGIARは国連の食料農業オーガニゼーション、国連開発プログラムとワールドバンクを巻き込んだ。注意深く計画された最初の基金による影響力で 1970年代の初期にはロックフェラー財団は世界的な農業の指針を形成する地位に立った。そしてそのとおりにした。
 ケチケチしないロックフェラーとフォード財団による 研究助成金によって融資されたCGIARは、発展途上国の農学者と農耕学者が現代的な農業企業経営を勉強し、母国に持ち帰る為、アメリカ合衆国に招待する 事を引き受けた。其の過程で彼らの母国でのアメリカ合衆国の農業企業の影響力のプロモーションの為の測り知れないほど価値の在るネットワークを作り出し た。特に発展途上国での“遺伝子革命”での遺伝子組み換え植物のプロモーションの為に、科学、効率、自由市場農業と言う大儀名目で行われた。

なんかきな臭い匂いがします。緑の革命の第2弾を考えてしまいます。 👿
そして2月にこの施設の運営が開始されてしまいました。

以下はAFPBBNewsからの引用です。

【2月26日 AFP】「地球最後の日」に備えて世界で最も重要な種子を保管するため北極の永久凍土層に設けられた「箱船」、「Svalbard Global Seed Vault(スバルバル世界種子貯蔵庫)」が26日、運営を開始する。
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■450万種を保存可能
 この施設は気候変動、戦争その他の天災、人災から生物多様性を守ることを目的に、世界作物多様財団(Global Crop Diversity Trust、GCDT)が中心となって、北極点(North Pole)からわずか1000キロに位置するノルウェー領スバルバル(Svalbard)諸島のスピッツベルゲン(Spitsbergen)島に建設した。3つの巨大な保管室を有する同施設の建設費は600万ユーロ(約9億6000万円)。現在地球上に存在するとされる種類の2倍に当たる450万種の種子を保存できる。
 開設式では、欧州委員会(European Commission)のジョゼ・マヌエル・バローゾ(Jose Manuel Barroso)委員長の立ち会いの下、ケニアの環境活動家でノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイ(Wangari Maathai)氏とノルウェーのイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)首相がコメ数粒を保管室に収める。
 現在、世界には20万種以上のコメや小麦が存在するが、病害虫、気候変動、人間活動などによりこの多様性は急速に減少しているという。
 GCDTによると生物多様性は、作物の環境適応性、病気への免疫力、および栄養価を高め、水質や水量に左右されない収穫を可能にするために必要不可欠だ。
■永久凍土が適温維持
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 厳重な管理下に置かれたスバルバル貯蔵庫には、世界21か所の種子バンクに保管中の種子と同種の種子が保管される。追って、その他1300の種子バンクからも種子が提供される予定。施設内の温度は常にマイナス18度に保たれており、仮に冷凍システムが故障しても、永久凍土層のおかげでマイナス3.5度を上回ることは決してないという。
 運営開始日の26日に保管される種子は約26万8000種。所有権は提供した国に残り、自然環境からその植物が失われた際には所有国が種子の返還を求めることができる。
 ベルギーの約2倍の面積がありながら、人口わずか2300人のスバルバル諸島。作物が一切生育しないこの土地が、種子の保存に理想的な場所として選ばれたのは皮肉だ。

いったい彼等は、世界の種子市場にどのような仕掛けを作るつもりなのだろうか?

投稿者 hakosuka : 2009年03月18日 List   

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