2011年6月3日
2011年06月03日
4-(3) 放射性物質に汚染された農地の再生に向けて
現在、ネット上で入手できる知見を探索し、その可能性を探索してみたいと思います。
1)牧草や芝生の刈り取り、表層の漉き取りによる再生
▲腐葉土 芝生の下の土 小石混じりの土の放射性核種の蓄積量(http://www.jcac.or.jp/lib/senryo_lib/tikuseki.pdf)
4月14日の測定によると、腐葉土と芝生の下の土では、ヨウ素は5cmまで、セシウムは2cmまで浸透しているが、2~5cmにおいては、セシウム134、136、137が検出されなかったそうだ。そのことから、芝生の下の土の放射濃度は1/10程度で、残りの9/10は芝生にあると考えられる、としている。それを踏まえ、
①腐葉土や芝生土壌では、表土を3センチも剥がせば放射性セシウムは除去できる。
②芝生にかなり集積している。芝生を根元から刈れば土の汚染は約10分の一に減らせる。
③今後生えてきた草を刈れば、土中のセシウムをさらに減らせる。
と森敏東大名誉教授はコメントしている。(http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-1065.html)
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福島市内の小学校と保育所では、表土剥離がなされた(http://www.city.koriyama.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=23270)が、その結果は以下の通り。
この事例の場合は、芝生除去で1/5に低減できた。
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宮城県南部の丸森町の町営牧場(1530ベクレル)と北部の大崎市の県営牧場(350ベクレル)で目安の1キログラム当たり300ベクレルを超える放射性セシウムが検出された。(http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20110518/1940_miyagi.html)
牧草の土壌から葉へのセシウム137(Cs-137)移行係数(TF値)は0.14である。(http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-1054.html)
直近の日本各地で検出され始めたこの牧草による生理現象を冷静に考えれば、「この牧草の特徴ある性質は、牧草がセシウム(Cs)のファイトレメデイエーション(植物による土壌からの汚染収奪)用植物に非常に向いている」ことを示している。
① 秋はヒマワリで収奪し、春に牧草で収奪するという輪作で、2-3年作付を行い、最後に牧草を根ごと引き抜く。
② 年中牧草で連作を行い、地上部を2-3年刈り取る作業を続けた後に、さいごに根ごと牧草を引き抜く。
などの作業で、土壌からの放射能の収奪を繰り返したらどうだろうか。(http://moribin.blog114.fc2.com/blog-entry-1086.html)
投稿者 staff : 2011年06月03日 Tweet