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2014年01月06日
農を身近に★あぐり通信vol.16:明日は七草粥を食べよう^^~七草粥の由来~
みなさん、明けましておめでとうございます^^
本年も、新しい「農」のかたちを宜しくお願いいたします。
みなさんのお正月はいかがでしたか?
おせち料理はお召しになられましたか?
私は、祖母のおせち料理が毎年楽しみなんですが、
今年からはもう年だということで、母へバトンが託されました!
数年後回ってくるであろうバトンのために、修行をしなければ!!
と思いつつも、今年も食べてばかりのスタートでした><
前置きが長くなってしまいましたが。。。
今回は、おせち料理の次に食べるものをご紹介したいと思います。
そう、七草粥です!
七草粥の意味と由来、いつ食べるかについて、調べてみました。
七草粥とは、1月7日の朝に、7種の野菜が入った、粥(かゆ)の事を指しています。
●七草粥の中身
【せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ】
の、7種の野菜の事です。
七草には、春と秋の2種類があり、正月に食べる七草粥には
春の七草を、入れて作ります。
なぜ、秋ではなく、春なのかというと・・・
秋の七草は【観賞用】の、秋に咲く花が中心だからです。
昔から和歌などに使われて、親しまれています。
●七草粥の意味
1月7日に、その年1年が健康で、平和に暮らせるようにとの意味を込めて、
七草粥を食べます。
なぜ、1月7日なのかということは、七草粥の由来で詳しく、説明します。
また、正月におせち料理などを食べ、疲れた胃腸を休めるとともに、
野菜が不足がちな冬に、ビタミンやミネラルを、
効果的に摂れる効果もあるのです。
七草粥のそれぞれの野菜には
せり ビタミンB、カルシウムが豊富。胃を丈夫にし、食欲増進に効果
なずな 利尿作用、高血圧、胃や肝臓の回復
ごぎょう 気管支炎、咳止めなどに効果あり
はこべら 利尿作用に効果あり
ほとけのざ 胃の疲労回復、解熱効果
すずな カルシウム、ビタミンC、ビタミンKが豊富。シミ・ソバカスを消す
すずしろ 胃や肝臓の回復。胸やけ、胃もたれに良いとされている
このように、非常に体に良いものばかりを使っています。
非常に低カロリーですので、ダイエットの効果も見込めます。
●七という数字の由来
七種粥には、七種類の草が入れられます。
どうして七草なんでしょうか?
七という数字は陰陽学で、昔から尊いとされてきた数字なんです。
日本でも七福神であったりとか、七という数字は縁起の良さで有名ですよね。
●七草粥の由来
中国の人日(じんじつ)の節句に7種の野菜を入れて、汁物を食べ、
無病息災を、お祈りするという風習が、日本に伝わって広まったとされています。
人日(じんじつ)とは、昔、中国で
元日を鶏、2日は狗(いぬ)、3日は羊、
4日は猪、5日は牛、6日は馬、7日は人、8日は殻
を使って、占いをしていました。
7日の人の日には、邪気を祓う為に、七草粥を食べるようになりました。
なぜ、七草かについては
旬の野菜を摂ることで、自然界からの新しい力をもらい、活力がでると
信じられていたからと、伝えられています。
日本では、平安時代から宮中行事として「七草粥」を食べていました。
宮中行事というくらいですから、昔は天皇陛下や皇族の方々のみ
食べていました。
世間一般に、普及するには江戸時代まで、待たなければいけません。
江戸時代に入り、人日の節句は公式に祝日としたことで、
七草粥を食べると言う風習も、広まるようになったと言われています。
●日本で一般に普及したのは江戸時代
江戸時代に入ると、七草の節句(人日の節句)を、
五節句の一つに定めました。
七草の節句が、五節句の一つに定められたことで、
七草粥を食べる習慣が一般化したのです。
将軍家から庶民まで、
文字通り日本中に普及したんだそうです。
五節句
1月7日 七草の節句(人日の節句)
3月3日 桃の節供(上巳の節供)
5月5日 端午の節供
7月7日 七夕の節句
9月9日 重陽の節供
●まとめ
このように、七草粥とは非常に歴史のある食べ物です。
ビタミンとかカルシウムなど、見つかっていない時代から日本で
親しまれているお粥です。
明日の、約1200年の歴史を感じながら、
ありがたく七草粥を頂きたいものですね。
投稿者 y-sanami : 2014年01月06日 TweetList
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