資料編:江戸時代の植生 |
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2010年04月23日
かみなか農楽舎って?~都会の若者の期待に応えて活力再生☆
こんにちは、こまつです。
今回は、「第7回オーライ!ニッポン大賞」を受賞した、かみなか農楽舎について紹介したいと思います。
●かみなか農楽舎とは?
『都市からの若者の就農・定住を促進し、まちを活性化させること』を目的とした農業生産法人です。町内外から自立と夢をもった活力ある有志を中心に編成され、研修を通じて農業の後継者育成を行っています。
「かみなか農楽舎 農業研修・農業体験ブログ」
というコンセプトに基づき、平成13年にかみなか農楽舎は発足しました。
そしてかみなか農楽舎のスゴイところは、なんと言ってもその就農率の高さです。
かみなか農楽舎の卒業生は現在24名!
その内
若狭町に定住してくれてるのは17名!
熱いですねー!
かみなか農楽舎
なんてったって
就農率が高い!!
町外に出られた方も何らかの形で農業に関わられているので
今のところリタイヤした人はいません。
「かみなか農楽舎 農業研修・農業体験ブログ」
これは本当にスゴイ数字です 毎年3名ずつの研修生を輩出し、うち2名が町内に定住していると言うことになります。
そんなスゴイ「かみなか農楽舎」の成功ポイントを紹介しますのでお楽しみに☆
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まず、「かみなか農楽舎」の概要です。
●所在地
福井県三方上中郡若狭町末野(若狭町農村総合公園)
●設立経緯
当初、若狭町は農村総合整備事業の補助金を活用した観光農園をイメージしていましたが、他市町村の類似施設との競合や、運営に係る補助金の打ち切り、人材育成の問題などから事業の継続性に問題がありました。
「本当に目指すのは地域活性化であり、そのためには農地保全と後継者の育成が重要」という問題意識から、①就農定住事業のための研修事業をメインに据え、②インターンシップ事業、③体験事業、④農業生産事業、⑤直販事業を行う法人として、平成13年に設立されました(出資割合:町50%、集落30%、関西の(株)類設計室グループ20%)。
そして冒頭に紹介したように、これまでに多くの研修生を受け入れ、しかも高い就農率を達成しています。その成功要因としては、事前のしっかりした選考と充実した研修カリキュラム、そして行政の支援体制にあると思われます。
1.しっかりした選考
採用に当たっては、面接だけでなく短期間のプレ研修を経て、現場の仲間や住民の評価も参考にされるそうです。そのような町ぐるみでの受け入れ体制が、その後の充実した研修へとつながります。
2.充実した研修カリキュラム
研修1年目:農業の基本をマスターする期間。
水稲、大麦、野菜、ハウスなど栽培実務と理論研修、自主テーマと上中の施策、農業団体等の交流、体験学習、起業化研究。
研修2年目:生産から販売までの経営を担い、自立できる目途をつける期間。
研修生へ約3haの水田と転作(野菜)0.3haの農地を担当し、現場責任者として作付け計画から栽培。
研修終了後
⇒社員コース:5haの作付計画、経理、イベント企画など経営の一翼を担う。
⇒新規就農コース:担い手=地元の農家の指導の下、集落に定着し新規就農する。
3.行政の支援体制
・研修手当:1年目は5万円/月(60万円/年)、2年目は7万円/月(84万円/年)。
・福井県の新規就農者支援支援事業リンク
就農初期の経営安定化のため、例えば、非農家出身者には、1年目15万円/月、2年目10万円/月、3年目5万円/月の奨励金が交付される。
このように、かみなか農楽舎の成功のポイントは、行政と住民が一体となった協力体制にありそうです。例えば、かみなか農楽舎の用地は、末野地区の谷一つ(15ha)を、ほぼ丸ごと借り受けていますが、これはなかなか大変なことです。担当の行政マンは、1軒1軒丁寧に頭を下げて回ったと聞いています。
農業の後継者不足という危機感⇒この新しい事業に対する可能性と、それを何としても実現したいという行政側の強い想いに、住民の皆さんがしっかり応えて下さったのですね。
しかしこのような信頼関係は、一朝一夕に築かれるものではありません。
若狭町の農村集落は、集落単位で、また、世代グループにより担われる祭や行事を通じて、課題と役割分担、相互扶助が自然と行われてきた。そこには、都市の表層的で貧弱な近隣関係ではなく、心情を共にする濃密な人間関係があり、それが集落の紐帯となり、活力の源泉となってきた。
「かみなか農楽舎」
というような、昔ながらの村落共同体の関係性が残存する土地だからこそ、実現できたのだと思います。
時代を読む確かな認識
そして、忘れてはならないのは、当初の観光農園構想を就農定住事業へと導いた、類グループの認識です。
市場拡大の過去100年間は、農村から都市へと人口が移動し、価値観そのものも都会第一へと収束していきました。しかし、豊かさの実現とともに市場は徐々に縮小過程に入っていきます。それに伴い、全ては都市から農村へと逆流することになります。既に価値観レベルでは、「自然収束」「癒し収束」という形で大きく変わりつつあります。
まさに「都市から農村へ」というコンセプトに基づき、確かな答え=可能性を提示できたことが、地元の結束力と活力を生み出したのではないでしょうか。都会の若者の期待に応えることで地元の活力を再生していく、それが就農定住事業の本質であり、かみなか農楽舎の役割なのです。
いかがでしたか?
自治体発の就農定住事業の先進事例として、かみなか農楽舎の活動に今後も注目していきたいです☆ 😉
投稿者 komayu : 2010年04月23日 TweetList
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コメント
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