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2012年02月28日

企業から始まる自給自足の道シリーズ~「大規模経営から地域密着型経営へ」~

こんにちは。奈良からクマです。
このシリーズも5回目を迎え、今回の記事では、これまでの追求で見えてきたものをまとめてみたと思います。
シリーズ1回目(http://blog.new-agriculture.com/blog/2011/11/001283.html)では、「企業の農業参入とその実態」を調査し,
・ 1990年以降、段階的な規制緩和を受け、農業に参入する企業、あるいは参入しようと考えている企業が増加の一途であること
・ 農業参入する企業は、「建設業」「食品関連企業」が大半をしめること

がわかりました。
シリーズ2回目(http://blog.new-agriculture.com/blog/2011/11/001290.html)(http://blog.new-agriculture.com/blog/2012/01/001301.html)「企業の農業参入を阻む壁(その1)(その2)」では、参入の意志はあるものの実際には農業参入しなかった、あるいは、参入したものの撤退、規模縮小を余儀なくされている、企業の農業参入の実際を調査し、何が農業参入の「壁」になっているのかを追求しました。
その結果、
・ 農業経営への認識の甘さ
・ 農業の採算性の悪さ

が見えまししたが、一方で、2009年の規制緩和以降、参入企業の急増がみられ、参入の「壁」とみられ上記の点は、現在どうなっているのか、変化に興味を残しました。
シリーズ3回目の「農業参入の事例と成功のポイント」では、実際に農業参入後も活力をもって、継続、あるいは拡大している企業の成功例を取り上げ、成功につながっているポイントを追求しました。
見えてきたポイントは、
・ 経営意識が高いこと
・ 農業が好きであること、農業を担う意思があること
でした。
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1990年代以降に高まった、「安心安全」志向の意識潮流を受けて、様々な企業が、様々な立場で農業に関心を持ち、農業経営にアプローチしています。
一口に「農業への関心」を動機として参入しても、活力をもって維持継続している参入「成功」と、撤退・縮小している参入「失敗」の別れめは、なぜ農業をするのか(関心の中身)に大きな差があるようです。
いずれの企業も、農業の採算性の悪さは、初期段階から認識しています。
しかし、「失敗」している企業では、その採算性のわるさを、「農業の前時代的非効率性」故ととらえ、二次産業・三次産業で行われている経営方式を導入すれば、市場の大きなニッチを獲得して、収益性を上げることができるという認識で参入しています。
ですから、資本等投入→大規模運営による効率化、理論上での運営システムでの生産コントロールという手法をとるものの、自然相手の予測の甘さや、市場の不確定要素を制御できず、想定された成果を得ることができないで、撤退・縮小を余儀なくされています。
つまり、市場社会での上位意識、企業の傲慢さから、農業経営の現実認識の甘さにつながり、失敗の原因となっています。
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<撤退したオムロンのトマトハウス>
(画像はこちらhttp://www.kami-tomoko.jp/nissi/200905.htmからお借りしました)
一方で、「成功」している、活力を持って継続・拡大している農業参入企業は、「農業が好きである」というポイントに象徴されるように、農業を市場のニッチとしてだけではなく、農業そのものの魅力・多様な可能性を感じ、それを実現しようとして参入しています。実現の意志が強いので、とことん現実的にアプローチしていますから、収益性の低さもふまえて、長期的な計画で参入し、無理な大規模参入もしていません。また、生産においては、地元の先達と篤くつきあい、風土に根ざした対処の必要性についても謙虚に教えを請う姿勢も必ず実践しています。そうして、現実的な課題、経営課題を一つ一つクリアしながら、「農」全体の課題である、商品開発や、技術開発、販売方法の開拓など、新しい「農」の可能性を実現していっているので、活力をもって「成功」していっているのだと、とらえることができると思います。
また、地域と連動しながら、お客様の意識をつかみ、必要とされるものを生産していくことは、「みなの役に立つ」という実感を産み、充足をにつながり、それが経営者だけでなく、そこに参加している社員の活力う産み育てるよいサイクルを形成して、成功の背骨になっているといえると思います。
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(類農園の稲刈り風景)
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(類農園の地域イベント)
ですから、これからの農業参入の成功の形は、市場だけを向いた「大規模で工業生産型」のの経営から「小規模で地域密着型」で活力を産み育てるアプローチになっていくのだと思えます。

投稿者 parmalat : 2012年02月28日 List   

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