2013年12月18日
2013年12月18日
【コラム】類農園の業態革命~“からだ”も“こころ”も充たす直売所「農家の食卓」
いま、食品の安全が問題になっています。われわれが普段口にするものには、見た目や味を装い、保存期間を伸ばすための大量の人工物質が添加されています。「利益さえ出ればいい」という市場原理の行き着いた先が、大量生産と大量消費であり、そのため食品の安全は二の次になっているのです。さらに、2011年の原発事故による放射能汚染の問題も深刻です。
食品の安全に関する問題を契機として、食や健康に対する人々の危機意識は日増しに高まっています。今こそ、農業や食品業界が社会の期待に応えなければならない時代です。
ところが、日本の農業は危機に瀕しています。戦後米国の市場原理主義の戦略によって自由貿易が拡大したことによって、欧米流のライフスタイルが浸透し、日本の食糧自給率は40%を切りました。日本人の主食である米の一人あたりの消費はこの50年間で半減する一方、小麦の消費は約1.5倍、肉・牛乳・乳製品・油脂消費量は約3~4倍となりました。この結果、農業就業人口は5分の1、耕作面積は半減と、農業は衰退する一途です。
危ういのは農業だけではありません。これらの食生活の変化に伴い、悪性新生物、高血圧、糖尿病、心疾患、脳血管疾患といった生活習慣病と言われる病気が増え続けています。逆に、今、世界では理想のバランス食と言われる日本食が注目されています。日本食の特徴は、一汁三菜と言われ、主食である「ごはん」(炭水化物)をベースに「汁」、魚介類や大豆製品などの「主菜」、海藻や根菜、きのこ、豆類などの「副菜」をバランス良くとることです。現代の日本人の健康や栄養バランスを考えると、これらに適度な肉や卵や乳製品を加え、添加物などの人工物質が必要以上に入っていない食事をとることが必要ではないかと考えています。
「おいしいものを安心して食べたい」
類農園は、そんなお客様のご期待にお答えしたい!と考え、来年の正月明け、大阪・西中島南方に小さいながらも直売所をオープンすることにしました!
店の名前は「農家の食卓」、この名前は、類農園がこれまで約1年以上、大阪市内や茨木市・豊中市を中心に、大和野菜や伊勢・志摩の恵みを販売してきた移動販売車のネーミングを引き継いだものです。
今回、固定店舗を構えるに向け、より多くのお客様の期待に応えるべく、食材を厳選し、新たな商品開発を行ってきました。開店2か月前を迎え、今回は、お店のコンセプトを皆様にお知らせしたいと思います。
投稿者 staff : 2013年12月18日 Tweet