2009年4月12日

2009年04月12日

「ホールアース自然学校」の紹介

 農業の可能性を考えていくと、範囲や関係がいくらでも広がっていく。そう感じている正国です。
    
成功例に学ぶために、今回は「ホールアース自然学校」を紹介します。
○ホールアース自然学校とは

21世紀に歩み出した今、わたしたち「人間の世紀」は果たして達成されたのでしょうか。
人類がこの地球上で現在最も繁栄し、地球の生態系に大きな影響を及ぼしていることは事実です。それは、先人たちが夢想した「人間の世紀=ユートピア」とは程遠い姿ではないでしょうか。人間が幸せを得るためには、人類だけが異常に繁栄してしまうのではなく、45億年の時間が作りあげたシステム=地球生命の一員として持続可能な節度ある繁栄を目指すことが重要だ、と気が付いたのです。
現代人は誰もが「自然は大好き!」と答えます。その自然とはどんなイメージなのでしょうか。自然の中で育まれてきた《原体験》を持たない世代が大半を占めてきた現在、自然は映像やイメージの中で語られることが多くなってきました。皮膚感覚や匂いを伴わないイメージだけの自然。自然が好きな人ばかりなのに、事実は、人間と自然は離れる一方です。
何かおかしい。人間は自然界なしには生きられないし、身近に様々な自然を感じ続けることが、子どもからお年寄りまで共通した必須の栄養なのではないでしょうか。
自然を知るためには本物の自然と体中で出会うことが必要です。それも人間の一方的な気紛れで付き合うのではなく自然に十分配慮した方法で。
そのために「自然学校」がお手伝いをするのです。

日本で最初の自然学校となったホールアース自然学校が生まれてから26年。
今では2000校を超える自然学校が全国で活動をしています。ホールアース自然学校は活動分野、規模ばかりでなく、自然学校を社会的な存在に押し上げていく牽引役としても全国随一と認められてきました。
自然学校を社会運動と考えているホールアース自然学校の理念は、《日本型の自然観の回復を通して、人間本来の豊かさに立つ価値観と品格を社会に実現すること》です。
その実現のために自ら、自然学校自身の進化を遂げてきました。あるときは国際協力の最前線に立ち、あるときは災害現場で機動力を発揮し、あるときには地域興しの核として、中山間地域に無くてはならない存在となってきました。
ホールアース自然学校に参加した多くの皆さんが種となって、各地で地球の未来に貢献できる実を結び始めています。小さな自然学校を軸につながり続ける人と人。その広がりと可能性を信じます。
《始めたらやめない!》 未来の子どもたちのためにも。

 
活動分野 
 自然体験プログラム・指導者養成・地域振興・エコツーリズム研究・企業のCSR支援・国際協力・災害救援・受託事業など。
 さらに、活動の実態として雑誌に紹介された記事が参考になります。
 
 「役に立つ活動」「喜ばれる活動」と追求していくと、範囲が広がっていく。
そんな事例として参考になれば、と想います。

投稿者 totokaka : 2009年04月12日