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2013年06月26日
食と日本人の知恵袋シリーズ vol.7 ~『薬を飲むならお茶を飲め!?急須で入れたお茶のススメ!!』~
前回の『 お茶の伝来と変遷 』では、日本に伝播したお茶が如何に庶民の間にも親しまれるようになったかについて、歴史を紐解きながらお伝えしました。
鎌倉時代に書かれた『喫茶養生訓』には、『茶は養生の仙薬なり。延命の妙術なり』と記されており、当時はお茶は『薬』として飲まれていたそうです。
普段、当たり前のように飲んでいるお茶が、『薬』とは驚きですが、確かに現代でも、お茶は体に良い等の声を見聞きします。
実際、現代の研究でお茶には様々な効能があることが解明されてきており、中でも1986年に国立遺伝学研究所の故・賀田恒夫教授が、茶の渋みであるタンニン類(カテキン類)に抗癌作用があることを発表し、脚光を浴びています。
そこで、今回は「お茶の効能」についてお届けします。
■お茶の効能が世界から注目されている!!
今や世界からお茶の効能について注目が集まってきている事を皆さん、ご存知でしょうか?
海外でもさかんに研究が進んでおり、様々な効能が解明されていっています。
この内容について、るいネットに詳しく書かれていた紹介記事がありましたのでご紹介します。
『【緑茶は万能薬!?】海外で進む緑茶の効能の解明 』
◆海外でも認められたお茶最強神話、「緑茶は百薬の長」は本当だった!
私たち日本人の食生活において欠かせない存在である緑茶。日本での緑茶の歴史は長く、平安時代初期にはもう日本人は緑茶を飲んでいたとされており、長い間和菓子の友として慕われてきた。現在でもその人気は健在で、飲料メーカーも最近の健康ブームに乗じて「肪分ゼロ」や「カテキン効果」など様々な健康効果を謳った商品を売り出している。
実際に緑茶には数多くの効果があるとされており、脂肪燃焼効果や美肌効果、さらには虫歯予防や二日酔い解消などその効果は数えきれないほどだ。これだけでも十分凄い緑茶なのだが、さらに今回緑茶の新たな効果が発見された。その効果とはアルツハイマーなどの認知症を防ぐというものだ。( 以下省略 是非続きは本文 へ )
◆【やっぱり緑茶最強!!】頭をスッキリさせるには朝のコーヒーを緑茶に変えるべきだと判明!!スイス大学病院
緑茶の最強ぶりは散々お伝えしてきており、マウスを使った実験で緑茶が脳にも良いことは既に判明している。今回実際に人間で試してみて改めて緑茶パワーのすごさが証明されたというのでご紹介したい。今後は朝の目覚めの一杯をコーヒーから緑茶に変える人が増えるかもしれない。
スイス・バーゼル大学病院が12人の健康な男性を対象に実験を行った。半数の人には緑茶を、残りの半数には偽薬の飲み物を飲んでもらい、記憶力のテストを受けている被験者の脳の動きをMRIでチェックしたという。
その結果緑茶を飲んだ人たちの脳内では、記憶や問題解決、集中力を司る背外側前頭前皮質が活性化されていたらしい。理由は緑茶にはポリフェノールが豊富に含まれており、そのおかげで血管が広がり、脳に血液が盛んに送られるためだとか。更に脳の機能低下を防いでくれる効果もあるというから、頭をスッキリさせたい朝には緑茶が最適というわけだ。( 以下省略 是非続きは 本文 へ )
日本国内では、お茶の生産量や供給量が落ちてきていますが、海外の学者さんが急須で入れた『お茶』を勧めてくれています。やはり、お茶の効能に注目です!!
■ お茶に秘められた効能の凄さが続々と解明!!
このように世界でも注目されている『お茶』の効能について、これまで分かっている主な効能について見ていきましょう♪
(画像は、「岩倉製茶」さんよりお借りしました 😀 )
上記の表に挙げた効能の詳細を見てみると、
①抗酸化作用や癌の予防に役立つ<カテキン>
健康に興味のある方でしたら、活性酸素という言葉は聞いたことがあると思います。
体内の取り込まれた酸素が、生きるための利用過程で活性化されたものをいいますが、これが細胞の核内にある遺伝情報を持っているDNAの構造を壊して癌を発生させたり、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を酸化して動脈硬化の原因となってしまうのです。
カテキン類には、これらの余分な酸化物を取り省く抗酸化作用があります。
また、カテキン類とカフェイン、ビタミンCが共存すると、さらに抗酸化作用が強くなります。緑茶には、どちらも含まれていますから活性酸素対策にはもってこいでしょう。
緑茶から抽出したカテキン類を使って、癌の予防だけでなく治療にも役立てないかと、様々な研究が続けられています。
②眠気や疲労回復、狭心症の予防に良い<カフェイン>
次に、カフェインですが、茶葉には、カテキン類に次いでカフェインが多く含まれています。およそ4%がカフェインです。
目覚まし効果があるといわれるコーヒー1杯に約85mg含まれます。緑茶の場合、玉露に最も多く含まれていて約80mg、煎茶では55mg含まれています。
カフェインの薬効は、主に次の三つとなります。
1. 中枢神経刺激作用
2. 血管拡張作用
3. 利尿作用
最初の中枢神経刺激作用ですが、主に大脳皮質を刺激し、知覚を鋭敏にし、精神作用を高める働きがあります。眠気や疲労回復によいといわれるのは、このためです。
また、血管拡張作用によって血液の流れをよくするので、狭心症の予防にもよいといわれます。それとは逆に脳血流を減らす作用もあるので、偏頭痛や高血圧性頭痛を和らげます。血管が拡張することで腎臓に流れる血流量が増え、水分の濾過作用が増大するほか、尿細管に働いて再吸収作用を抑制することで尿量が増えます。心臓病によるむくみの改善にもつながります。
このほか、消化液の分泌をよくしたり、肝臓に対する薬の効果を高めるなどの薬効も確認されています。
ただ、注意点として、カフェインを摂取しすぎると不眠やめまい、不整脈など血液の流れに影響がでることもあるので、数時間に1杯を目安にしましょう 」
③リラックス効果がある<アミノ酸(テアニン)>
お茶に含まれているアミノ酸は、旨みや甘味を司っていますが、その6割以上は、お茶に特有の「テアニン」と呼ばれるものです。
テアニンは、熟成したお肉などに豊富に含まれるグルタミン酸に似た構造をしており、植物特有の上品な甘みを作り出します。
お茶に含まれるアミノ酸は、テアニンの他に、グルタミン酸、セリン、アルギニン、アスパラギン酸があり、これらが相互に作用して、お茶独特のうまみを醸し出しています。
中でも、テアニンは「お茶・サザンカ・椿」意外には存在しない独特のものです。
テアニンを飲んだ人の脳波を測定すると、アルファ波が多く出現するようになったという研究( 参照:「健康職人」 )があり、テアニンにはリラックス効果がある事が分かってきています。
その他にも、殺菌作用、腸内バランス調整作用、虫歯防止作用など多くの効能が確認されています。
このように、お茶は、病気になってから飲む『薬』ではなく、むしろ発ガン抑制作用や皮膚病の予防、風邪の予防等から見ても、病気に対する予防に役立つ事が分かってきました。
だからこそ、「薬を飲むなら、お茶を飲め!!」と言いたかったのです♪
そして、そのお茶の飲み方にもお奨めがあります!!
■「急須で入れたお茶」のススメ
これまで、お茶の効能について述べてきましたが、お茶にこれだけ凄い効能があるんだったら、
『毎日どこでも飲めるペットボトルのお茶を買って飲んだらええやん!!』
と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、下記のグラフを見て下さい!!
ペットボトルのお茶と急須で入れたお茶との成分量を比較すると、成分によって差はありますが、約2~5倍近い差がある事が分かっています。
だからこそ、これまでペットボトルのお茶を飲んでいた方も、出来る限り、急須で入れたお茶に変え、お茶の効能を体感していただければと思います。
いかがでしたか?
最後に、これまで見てきた効能をより効果的に得る為の飲み方についてご紹介します。
・1つ目は、「タイミング」
茶カテキンは、カラダの中で数時間しか滞在しないため、3~4時間おきに飲むのがいい。
だから“いつでも、どこでもお茶”というのが理想です。
・2つ目は、「量」
カフェインには利尿作用があるため、1回に飲む量の目安は、大体湯のみ1杯分の250ccがベストです。毒素と老廃物を排出できてカラダのむくみに効果的です。
・3つ目は、「温度」
熱いお茶は心身を温めるのに効果的です。リラックスのためにも、熱湯で“お茶をいれる”ひと時を楽しんでみて下さい。
ちなみに、カテキンは80度以上で成分が溶け出すと言われています。
このように「タイミング」、「量」、「温度」に気をつけながら、『薬』を飲むより『お茶』を飲んで日頃から体のケアに皆さんも気を遣ってみて下さい 😀
最後まで読んでいただき、有難うございました
投稿者 shiogai : 2013年06月26日 TweetList
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