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2010年12月01日

「農」再生の実現基盤ってなに?~4章、これからの「農」の可能性とは~

こんにちはちわわです。
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これまで、
①日本の農業は零細・多品種・高効率のアジア型の農業が営まれて来た事。
②この零細兼業農家が農収入の総額を押し下げ、農業が儲からないという固定観念を作り出している事。
③土地制度が変わり、新たな農地の活用の道が開かれた事。
④私権が衰弱するにつれ、人々の農に対する意識が変化し、新しい農の可能性の萌芽が見え始めている事。

を述べてきました。
この章では、これらを踏まえて「新しい農のかたち」に迫っていきたいと思います。
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【農業の6次産業化】
一次産業としての市場規模は7兆円強でGDPに占める割合は1.7%でしかありません。
しかし、1次産業を含めた食品産業となると、70~80兆規模に拡大します。農産品に付加価値を付けるだけで10倍に膨れあがるのです。
こうした1次産業単体から、二次産業、サービスなどの三次産業を足し算した造語が農業の6次産業化と呼ばれています。
民主党のマニュフェストでは①農業生産、②加工・流通、③飲食・販売、④観光、⑤教育、⑥情報の6つの産業を包括的な産業としてとらえ、ここに力を注ぐことで、地域活性化を図ることをうたっています。
こうした産業を複合的に行うことで、可能性はさらに膨らみ、農業を核にした地域社会の形成も可能になってくるのではないでしょうか。
【農の可能性の本質は共認充足にある】
人々が農に魅力を感じるその本質は何なのでしょうか?
それはさまざまな関係の中で築かれる「共認充足」なのだと思われます。
では、段階を踏んで、共認充足の広がりを見ていきましょう。
STEP① 作物を育てることはそもそも楽しい。
耕起にしろ、種まきにしろ、草取りにしろ、収穫にしろ、農作業は単純作業の積み重ねです。しかし、単純作業は意外に楽しいものです。
しかもその作業による成果は目に見えて分かるものであり、苦労した分だけ成果にストレートに現れます。
しかも、それらは全て作物のために行うのです。対人関係でなくとも、作物から受ける期待にしっかり応えることで、作物も立派に生長してくれるという喜びを収穫時に味わうことが出来るのが農業の素朴な魅力なのだと思います。
STEP② 直売による生産者と消費者の信頼関係の構築
直売は流通業者に支払われる中間マージンを削減でき、量販店より価格を低く抑えることと、流通に乗らない不ぞろいの作物も販売可能なため生産ロスの低減につながるなど、生産者、消費者双方にメリットがあります。
さらに、生産者と消費者の顔の見える関係も構築でき、消費者の需要や評価がストレートに生産者に届いて生産者の活力上昇につながったり、市場の効果以上にさまざまな効果も生み出します。
生産者と消費者との間に生まれる共認充足が、直売により鮮明に体感できるのです。
STEP③ 消費者が生産に参加する。
近年、植物の栽培を医療に取り入れ、精神治療などで効果を発揮しています。
この様に、土いじりや、植物を生育するという行為自体に精神の安定を図る根幹的機能が備わっているのです。
さらに、太陽の下で、体を動かす事は体力の向上と、健康の増進に寄与することは明らかです。
こうした効果を期待してか、企業から農業研修の需要が最近増えています。社員教育に農業を取り入れるという発想です。
さかのぼれば、学校教育にも農業は取り入れられてきました。近年では、政府の農山村漁村活性化プロジェクトにおいて、小学校のカリキュラムに農業研修を取り入れる取り組みも実際に行われつつあります。さらに、民間の学習塾で行っている自然体験学習が人気を集めている例もあります。
消費者の中にも、信頼関係が構築できれば、買うばかりでなく、実際に作業に参加したいという人も現れはじめました。都心の野菜農家では、ボランティアの人たちと楽しく農作業を行ってる農家もあります。
こうした農作業が提供してくれる充足体験が、そこに集まる人たちのなかで共有され、さらなる充足へと拡大してゆくのです。
STEP④ 紹介し、関係を広げてゆく。
農業体験を繰り返すうち、農に対する理解も徐々に深まってゆきます。そして、理解が深まると、信頼関係もさらに深まってゆきます。
充足体験は自分だけでなく、知人にも知ってほしいという気持ちになってゆきます。
こうして仲間が増えていくことで、共認充足は無限に拡大してゆくのです。
生産者はファンをたくさん作ることで、信頼できる需要を獲得することができ、安定した生産を維持してゆくことが可能になるばかりでなく、ファンから受ける期待も大きくなり、もっといいものを提供したいという活力も大きくなってゆくのです。
【共認形成力の高い人に期待が集中してゆく】
このような関係の拡大の深層にあるものは共認充足です。
自ら得る共認充足は自分の中だけに留まらず、相手にも充足を与えたいという意識と行動の伝波を呼びます。このような充足の輪を広げてゆく可能性が農にはさまざまな段階ごとに潜んでいるのです。
こうした充足期待は、農業に留まることなく、やがては、個人の充足から、家庭の充足、さらには、地域の充足へと広がってゆきます。
共認形成力の高い農家には、その期待が集中してゆき、さらなる活力上昇を生み、農を越えた地域のリーダーへと成長してゆくでしょう。
これから求められる力とは、みんなに充足を与えることができる共認形成力です。農業を成功させるのも、地域の活力を上げてゆくのにも、この力に長けた人材が求められているのです。
次章では、農を中心に繰り広げられるさまざまな活動の事例を紹介してゆきます。

投稿者 tiwawa : 2010年12月01日 List   

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