【共認社会の新しい農法とは?】(7)人間社会と生態系の関係~古代文明から学ぶもの~ |
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2010年04月15日
かみなか農楽舎が「第7回オーライ!ニッポン大賞 審査委員会長賞」を受賞!
こんにちは。
類農園の紹介シリーズ第3弾は、類農園と関係の深い「かみなか農楽舎」のご紹介です。
かみなか農楽舎は、福井県若狭町にある農業生産法人で、就農研修事業を中心に、体験事業、農業生産・販売事業などの活動を行っています。(設立当初から、類農園はその運営に携わっています。)
その農楽舎が先日、「オーライ!ニッポン大賞 審査委員会長賞」を受賞しました。
今回は、オーライ!ニッポンと、かみなか農楽舎のご紹介、及び、その評価ポイントについて考えてみたいと思います。
オーライ!ニッポン大賞とは?
「オーライ!ニッポン大賞」とは、都市と農山漁村を往来する新たなライフスタイルの普及や定着化を図るため、日本各地で都市と農山漁村の交流を盛んにする活動に積極的に取り組んでいる団体、個人を表彰するものです。(農水省HPより)
内閣総理大臣賞は、アートを切り口として町に人を呼び寄せる循環をつくった新潟県十日町市・津南町の「大地の芸術祭実行委員会」が受賞。
その他、大賞に4件、審査委員会長賞に5件などが選ばれました。
ちなみに、「オーライ!ニッポン」とは、都市と農山漁村を人々が活発に「往来」し、双方の生活文化を楽しむことで、日本が all right (健全)になることを表現したものだそうです。
また、HPの中で、代表の養老孟司氏は次のように述べています。
都市と田舎の関係は、個人でいうなら、頭と体の関係になります。「心身ともに健康」とよくいいますが、いまの日本は心身の健康が危ぶまれる状態ではないかと思います。頭が先になって、体が衰えているように見えるからです。
つまり、都市ばかりになって、田舎がなくなりました。
オーライ!ニッポン会議が、そうした傾向を変えて、日本を心身ともに健康な国にしてくれることを期待しています。
都市部では本源回帰・自然収束の潮流の中、農や農村、田舎に再度可能性を見出し、一方農村部では、過疎化や高齢化、農業衰退といった課題の突破口として、都会の若者に期待し始めています。
オーライ!ニッポンには、この双方を結びつけ、日本の再生をはかるという趣旨が込められているように思います。
かみなか農楽舎とは?
次に、かみなか農楽舎と、今回の受賞ポイントについてです。
(オーライ!ニッポンHPより)
かみなか農楽舎は、平成13年10月に旧上中町、企業、地元住民等が出資して設立され、都市の若者の就農・定住を促進し、集落を活性化することを目標に、地域のリーダーとなる若者の人材育成を行うため、新規就農を希望する都会の若者の研修の受け入れと定住・就農の支援を行っている。
研修期間は2年間で、1年目は5万円、2年目は7万円の研修手当が支給され、若狭町農村総合公園内にあるコミュニティ施設で共同生活を送りながら、地元の指導者から農作業の基本を学ぶとともに、農業簿記、機械のメンテナンス、機械の免許、加工技術、営業販売のノウハウなど卒業と同時に農業者として自立できるようなカリキュラムを組まれている。
また、新規就農には、集落での暮らしや地元住民との人付き合いは欠かせないとのことから、地域の総出(掃除)、夏祭り、地区運動会への参加だけでなく、結婚式や葬式へも参列するなど、集落自治活動に参加することも研修の1つとして制度化している。
このような取組を継続するため、農業公社を通じて借り受けている23haの水田で生産した米を、JA出荷やインターネットで直売したり、人材や自然・文化を活かした、都市住民や子どもを対象とした体験活動も企画運営し、年間延べ約3,000人が訪れる収益事業にするなど、農業生産法人としての経営にも努力している。
研修を終えた卒業生には、地元の担い手農家を世話人として紹介するほか、空き家や農地を斡旋。福井県の「新規就農サポート制度」等を活用しながら、農業者としての自立をサポートしている。その結果、平成21年度現在、卒業生24名。うち家族を含むと36名が町内に定住している。そのうち13名が新規就農し、160haの農地を耕作するなど、旧上中町の農地の1割以上は農楽舎やその卒業生がカバーしている。
全国的に後継者不足が課題となる中、行政・企業・地元が資金面・人材面でサポートし、地域に根ざす農業後継者育成の取り組みは、他の模範となるもので、継続的な取り組みにより、若者が地域に定着しており、地域の担い手として期待できる点が評価された。
現在各地で地域活性化の取り組みが行われていますが、中でもかみなか農楽舎が行っている就農支援・定住促進は、農業・農村の抱える課題に正面から応えるものだと思います。
各地域の様々な取り組みの中には、未だ商業主義的発想から抜け切れていないものもあるようですが、かみなかの取り組みは、かつての価値観(農業は儲からない、きつい、魅力がない)を超えて、農村の課題を都市・農村の潜在的な期待と捉え直して実現した事例だと思います。
今回の表彰は、その認識の確かさを示していると思います。
さらに、そのような観点から農楽舎へも全国各地から声が掛かり、鳥取市の事例など、就農定住を柱とする取り組みも出てきています。
農楽舎の次のテーマは就農定住事業のNWを全国に広げてゆくことが目標になります。
さて、次回は、かみなか農楽舎について、より詳しくご紹介します!
投稿者 sbaba : 2010年04月15日 TweetList
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コメント
投稿者 カルティエ アンティーク : 2013年11月2日 17:25
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