2006年2月23日

2006年02月23日

次代の活力源

今日は、新規就農を考えている男の人が、見学&手伝いに来てくれた。うちは現在野菜苗作りの真っ最中。今日は4人でスイカの接木をした。普通の農作業とは打って変わって、とても細かい作業なのだが、頑張ってこなしてくれた。
彼は、有機・無農薬を中心にした、共同体的な農業をやりたいと思い、色んなところへ研修に行ったりもしたが(現在も研修中)、どこもイデオロギー化して宗教みたいで、違和感を覚えたらしい。現在の研修先では、農場長がお山の大将と化し、経営もどんぶりでいい加減だし、展望が見えない不安感に駆られてしまっている。
友人にうちの農園を紹介してもらい、HPやるいネットにも目を通してみた。るいネットでは、自分がこれまで一人で考えてきたようなことが、ちゃんと言葉にして考えられていることに、とても勇気付けられたし、しかもこれほどたくさんの人が、真面目にモノを考えていることに可能性を感じたそうだ。
確かに、一人でモノを考えても、すぐに行き詰まりくじけそうになるが、みんなとなら答えが出せるような気がする。
農業を中心にした共同体的な集団は、それなりに存在していると思うが、どのケースも、社会とのつながりや関係をどうするかという課題を捨象し、自分たちの集団のことしか考えられずに、閉塞してしまっているようだ。言わば自分のために農業をしている感じ。だから全然可能性や展望が感じられないし、もっと言えば全然活力が湧いて来ないのだと思う。
農業に限らず、大切なことは、集団の枠を超えて、社会の当事者としてみんなの期待に応えていく事なのではないだろうか。
活力源は、脱集団の『みんな期待』に応えること
小松
応援ありがとう!

投稿者 komayu : 2006年02月23日