農を身近に★あぐり通信vol.22:アトピーの根本的な原因はダニや花粉ではなかった!? |
メイン
2014年04月30日
農を身近に★あぐり通信vol.23:トマトは昆虫を捕食する食虫植物だった?!
トマトをはじめ、じゃがいも、キャベツなどのナズナ種、ナス科ペチュニアの種、観賞タバコの種など数百種が食虫植物のような働きを持っていることが、研究で分かったようです。
植物は動けないために、さまざまな防御反応を持っていますが、今回分かったのは、昆虫に対して、食害を防ぐのと同時に、昆虫に有毒成分を放出し、捕まえた昆虫から養分を吸収するという、食虫植物と同じ働きをしていることがわかったんです!
この作用を利用して、農薬に頼らない食害の予防法の開発につながる可能性もあるようです。
以下引用(http://karapaia.livedoor.biz/archives/52161404.html)
トマトは昆虫を捕食する食虫植物だったことが判明(英国植物研究者)
英テレグラフによると、トマトなどのお野菜の一部は、自分達がすくすくと育つ為の肥料として、昆虫を捕食し栄養分を吸い取る肉食生物であることが判明したそうです。
今回行った新たな研究結果によると、植物の一部は、茎の部分にある粘液のついた毛で昆虫をひっつけてじっと死期を待ち、死んで朽ち落ちた昆虫の栄養分を根っこを使って吸い取るというメカニズムを搭載していることがわかったという。
このメカニズムは、植物達が質の悪い荒れ果てた土壌でもきちんと育つようにと進化していった能力のひとつなのだそうだが、現在では栄養分がたっぷり含まれている畑の土に育つ植物でもこの能力を利用しているという。
今回の発見で、食虫植物と認定される植物の数は一気に増え、倍以上に膨れ上がるとのこと。新たに食虫植物としてラインナップされたのは、トマトを含め、じゃがいも、キャベツなどのナズナ種、ナス科ペチュニアの種、観賞タバコの種など数百種にも及ぶ。
今回この研究にたずさわった、ロンドンのKew and Queen Mary大学の植物学の権威、マーク・チェーズ教授によると、この食虫機能は人工的に培養された植物にも見られるそうで、特にトマトとジャガイモの場合には、ネバネバのついた毛の能力が高く、昆虫達をどしどし捕食しているのだそうだ。
しかしながら人工栽培された野菜の場合には、犠牲となった昆虫達の栄養分をきちんと摂取しているのかといえばそうではないそうで、ただ昆虫達を殺すということだけを機能的に行っているという。
茎のみならず葉にも、虫を殺す為のメカニズムが存在していることが判明(京都大学研究チーム)
さらに、その後の研究で茎のみならず葉にも、虫を殺す為のメカニズムが存在していることが京都大学の研究により明らかとなった。
高林純示教授率いる京都大学生態学研究センターと山口大の研究チームは、虫に葉を食べられたトマトが放出する香りの成分の中に、虫にとって有害となる毒性物質が含まれており、それをあたり一面に放出させ、香りの届く範囲にいる虫を一網打尽に死亡させていることををつきとめた。
一般的に植物は、ガの幼虫などに葉を食べられると、さまざまな香り成分を発する。この香りを周辺にある同じ種類の植物がさらされると、自己防衛力を高めることが知られていたが、その詳しい仕組みは分かっていなかった。
研究チームは、トマトの葉を、日本に広く生息するハスモンヨトウの幼虫に食べさせ、傷から放出される香りが別のトマトに届くようにした。その結果、香りにさらされた別のトマトに付着していた幼虫の死亡率が一気に高まったという。
別のトマトは、葉を食われたトマトが放出した香りの中のアルコール成分を取り込み、葉内部の糖を結合させて毒性物質に作り替えて蓄積していたことが判明した。
1つのトマトの出したサイン(香り)により、周りのトマトは防衛体制を固め、そこにいる虫たちはトマトを食べようが食べるまいが、否応なしに標的にされてしまうようだ。
なお、同様の仕組みは、イネやキュウリ、ナスにも備わっていることが分かった。高林教授は「毒性のある物質は、農薬と比較すると微量で効く特徴がある。この仕組みをさらに詳しく研究することで、農薬に頼らない食害の予防法の開発につながるだろう。」と話している。
(この研究論文は米国科学アカデミー紀要に掲載された。via:kyoto-np)
投稿者 noublog : 2014年04月30日 TweetList
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.new-agriculture.com/blog/2014/04/1643.html/trackback