【シリーズ】これからの農業経営を考える~1.農産物加工特産品の可能性 |
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2012年11月17日
★農における業態革命~VOL.3 幻想と見える「自給期待」は新たな、かつ、巨大な需要源~
こんにちは☆いよいよシリーズ第3弾
農における業態革命の実現基盤を考えていきましょう
前回の投稿(VOL.2)では、2011年の311原発事故を受けて、「市場の拡大も見込めない、統合階級にも期待できない」から、「自分たちでどうにかしなければ」という「自給志向」へと向かう転換期だということが分かりました。
これは同時に、統合階級・マスコミからの「脱洗脳」、そして既存の経済原理からの「脱市場」の流れを加速させる動きです。
これら支配階級から脱する流れ、そして、さらに基底部にある実現基盤として、なんでや劇場では次の2つが取り上げられました。
【脱洗脳】統合階級・マスコミ ⇒ インターネット
【脱市場】既存の経済原理 ⇒ インターネット、貸し農園や週末農業
しかし、これら2つの可能性にも、実現という地平と大きな断層があるようです><
実現に隔たる大きな断層とは一体なんなのでしょうか まずは、ここから見ていきましょう
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■自給期待の実現基盤とは?実現に隔たる大きな断層とは?
1.ネットの登場
ネットの登場が1つ可能性として考えられる。
ネットがあることで生産者と消費者を直接つながるルートができたというのは、実現した可能性といっても良い。これは、超市場と呼べる代物かもしれない。
洗脳からの脱却=旧観念からの脱却という視点からみた場合、現在のネット界は、相変わらずアンチ、否定の論調で占められている。実現といった論調は、るいネットを初め、ごくごく少数しかない。つまり、実現可能性という地平から見ると大きな断層がある。(8/12なんでや劇場5)
インターネットは、生産者と消費者をつなぎ「顔の見える関係」を作り出すことができます。対話によって信頼関係を築いたり、信頼できるからこそ安心して買うことができます。
今までの「安ければいい・便利ならいい」という市場を超え、「信頼感・安心感」でつながる新しい市場の可能性を秘めています 😀
このことからネットは、「自分たちでやっていきたい 」という自給志向の人たちをつなぐインフラとして、実現に導く基盤になると考えられます。
しかし実態は、ネット界で農業をどうする?という社会問題を考えている層はまだまだ少数です。さらに、社会問題の主な議論・投稿は、旧い観念に染まった内容や否定的な論調が大部分を占めており、実現との断層はまだまだ大きいと言えます><
2.自給志向の登場
自給志向についても、現実の需要も供給もそっちのけで、どっかで霞でも喰うような自給自足の発想しかないのでは、何も実現に繋がらないことは明らかである。
以上から、幻想の段階にとどまっており、実現という地平との間には大きな断層がある。(8/12なんでや劇場5)
「自給志向」という期待を基盤として、「自分たちで何とかしたい」という意識が芽生え始めている人が増えてきています。
しかし、その期待に応えようとしている貸し農園や週末農業は、農地を借りたもののお金だけを払って何も耕していません、といった人も実際には半分くらいは存在し、自分の分だけあったとしても、実際にはわずかな食料しか確保できない可能性が高い、ということが実態と言えます。
自給志向の萌芽・可能性はあるものの、事業の実態は幻想の段階で、実現すべき「自給自足」との断層はまだまだ大きいと言えます><
実現の可能性として、インフラも、みんなの意識も変わってきているのですが、それに応える供給がないことが分かります。あとは、供給者がこの変化をとらえた新しい業態さえ供給できれば、次々と実現していくということですね 😀
そうなると、新しい業態とはどんなもの?なにを、どうやって供給していくのか?が知りたいポイントですね
■幻想と見える「自給期待」は新たな、かつ、巨大な需要源
確かに、ネットというインフラは既に供給されているものである。それに対して本源期待は全て幻想であって、つまり欠乏としてのみ、需要としてのみあって、まだ誰もそれに応える供給者が登場していない。自習期待や自給期待は明らかにあるのだから、それにぴったりの新しい業態さえ供給できれば、次々と実現していくと考えられる。
つまり、幻想と見える自給期待や自習期待は、実は新たな、かつ巨大な需要源なのである。したがって、供給者が新しい業態をつくり上げ、供給する体制をつくりさえすれば、それらの幻想期待は直ちに実現されていく。。(8/12なんでや劇場5)
供給していくためには、需要がなんなのかが重要ですが、ここでは、「幻想と見える自給期待は、実は新たな、かつ巨大な需要源」と言われています。
これは一体どういうことなのでしょうか
「農業の需要源」と言われて、すぐに思い浮かべるのは、食べるために必要となる「野菜や加工品」ですよね
しかし、現在は、「儲からない」「市場縮小」と叫ばれており、低価格で利益も少なく、どの農家・企業も苦しい状況にあるのが実態です。。
また、自給志向のように、「自分たちでやりたい」という人が増えてくれば、買うことを控えて、自分たちで作ろうとしていくはずであり、さらに市場縮小が加速していくかもしれません。
ますます、経済は冷え込み、需要が小さくなっていくことは目に見えていますね><
しかし、上記のような今までの市場経済の考え方から、捉え方を変えてみると、全く違った答え(需要)の可能性」が見えてきます そして、「自給期待が大きな需要源である」ことが分かるのです♪
次の章で紹介していきましょう
■期待に応え供給することができれば、需要は無限に広がっていく
「自分たちでやっていきたい」という自給期待の出どころは、単に「自分1人で田舎暮らしをしたい」「1人で自給自足すればよい」という個人の欠乏に応えるだけではありません。
本当にみんなが求めている「自給期待」とは、集団・社会全体が「自給自足」「食の安心・安全」を実現し、そして未来には、それを支える新しい社会・集団(共同体社会)を実現していくことにあります。
311原発事故以降、「自分たちでやりたい」「社会の役に立ちたい」という当事者意識が徐々に高まっています。しかし、広い集団・社会となると、答え(方針)を出すことはとても難しく、具体的に何をしたらよいか、まだ曖昧な状態です
「どうすればいいか曖昧 」という状況ですから、みんなの中に、「こうしたい」「ああしたい」という明確な需要があるのではないのです。「こうすればうまくいく」という供給側が先行して商品(答え)を供給することで、消費者の需要が初めて顕在化するのです
人々の答え欠乏は、答え=パラダイム転換の言葉が与えられて初めて顕在化する。まずは、それ(答え)に気付くこと。それさえ気付けば(=理解すれば)、後は自分で考えてゆけるし、考えるにつれてより具体的な答え(=個々の構造認識)が欲しくなる。
つまり、まず最初の言葉(=パラダイム転換の認識)を与えた時から答え欠乏が顕在化し、より具体的な言葉を与える度に答え期待が強くなってゆく。(新パラダイムの効用2 答えを教え広める動因)
このように、「『自分たちでやりたい 』という人たちが農業について本気で考えられる場や考え方」「その人たち自身で農業をよくしていくことができる場や考え方」を作っていくことが、自給期待に応え、新たな事業になっていきます。
自分たちでやっていこうとする企業・地域、意識の高い人を支援する場も、いくつか生まれつつあります
政府に代わり、民間企業が自給期待に応え、直売所に放射能分析センターを併設
農家力(自給の思想)が「地域という業態」を創る
農業への関心を明確にして、意識の高い一般人を行動に導くスクール
さらに、典型的な事例として、塾業界において答えを供給し「需要を顕在化した事例」を紹介しましょう
大阪の類塾は、塾離れによる反応数の減少を、「311を機に特権階級不信が高まり、自給期待、独学の機運、自習期待が高まっている」と分析しました。経済原理から見れば、少子化により塾需要は縮小していくし、自習や独学が期待されていることならば、塾に通う必然性は無くなります。
しかし、類塾はそれを需要源と捉え、従来の講義型の授業とは全く異なる商品として、反復課題を中心とした授業を打ち出しました。新しい問題演習ばかりやる受身の授業や、単なる1人の独学ではなく、生徒同士の期待圧力や、反復を通してみんなと共に学び合う授業によって集中力、考える力が格段に上昇しています。これは、「自分で考える力」が社会的に期待されている能力だと見抜き、先生が自学自習力を育むための手助け、場作りに徹する運営によって支えられています。そして生徒たちは自分だけで考えるのではなく、みんなで考えられるようになることに手応えと充足を感じ、この授業は大人気となっています。人々の期待を掴み、供給することで一気に需要が顕在化したのです。
これら自給期待・自習期待は、相手とのやりとりを通して「活力が出た」「役に立てた」という心の充足感こそが需要源です。「物を買って充たされれば終い」ではなく、深い期待に応える商品(答え)を提示するほど充足感が膨らみ、需要は無限に広がっていきます。
今回の投稿では、期待に応え供給することができれば、需要は無限に広がっていくことを明らかにしました。
次回、第4弾は、これら需要構造の変化の奥にある、人々の意識潮流の変化を押さえ、農業における期待の中心である「自給期待」の中身を鮮明にしていきたいと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます 😀
投稿者 staff : 2012年11月17日 TweetList
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