2005年10月4日

2005年10月04日

現実の圧力の中からしか答えは出せない

開放空間「THE ROTEN」の投稿を読んで
機械農法・化学農法か自然農法か?という、極論をされているような印象を受けましたが、実際の生産の現場では、夫々の農法が混在しているのが実態です。機械だけに頼るやり方、化学肥料・化学農薬だけに頼るやり方なんて、殆どありません。機械や化学肥料・農薬を使いながらも、自然農的な手作業や共同作業は必ず残っています。
むしろ、自然農法を実践している人たちの方が、機械や化学物質を毛嫌いし、イデオロギー化しているのです。効率や収量を求めることが、まるで「悪」であるかのように。そしてそんな世を憂えて、自給自足の生活を続けているのです。
確かに、自集団以外に食を委ねているのは、この市場社会の人類だけです。しかし現在、私たちはこの市場社会の中で生産活動をしているのも事実です。
であるならば、現実から逃避して、自給自足の生活を送るのではなく、現実の社会の中で、消費者とつながり生産活動をしていくことでしか、次代の答えは出せないのではないかと思います。
新しい社会の実現を考えるとき、農業の持つ本源性や教育機能などが礎になっていくことは間違いないと思います。
しかし農法というものは、その時代の人々の期待に応えるための単なる手段に過ぎません。
新しい社会のみんなの期待に応え、それを実現していくためにはどうすればいいか、を考える中で農法が確立されていくのではないでしょうか。
小松
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投稿者 komayu : 2005年10月04日