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24節気シリーズ【最終回】~旬のものを食べるとなぜ体に良いのか?

前回までの記事で、日本人は、24節季を暦として用いながら、季節の移り変わりを繊細に捉え、その移ろいに身体を寄り添わせるように様々な工夫を凝らしてきたことを書きました。

そうやって暮らしの中に楽しみを見出してきたのでした。

 

今回は食に焦点を当ててみます。基本的には24節季に合わせた、「旬」のものを食事に取り入れることが体に良いとされていますが、なぜ旬のものが体によいのでしょうか?

 

■人は食事で何を得ているのか?

世界には、食事をせずとも生きられる人たちがいます。その数は6万~10万人もいるといわれています。結構たくさんいるんです。

彼らはどの様にしてエネルギーや、体を構成するものを摂取しているのでしょうか?

 

不食の仕組み①~地球にある様々なエネルギー(太陽や磁力など)を体の中で転換することで不食を実現できる?!! – 地球と気象・地震を考える (sizen-kankyo.com) [1]

しかし、栄養学の研究者 ガブリエル・カズンズによれば、体を維持するエネルギーの割合の70%は呼吸によるもので、そのうち飲食によるものは10%しかない。どういう仕組みなのか深堀してみると、タンパク質や脂質の分子構成をさらに詳しく見ていくと酸素 、炭素 、水素 ..まで分解できる。これらはすべて空気に含まれている要素と同じ。ということは、空気の中にある酸素や炭素を摂取することで、体の中で何かしらの元素変化が起きることで生命活動を維持しているかと推測できる。

また、 著書「とモリンの不食日記」の考えによれば、世の中には生命活動を維持する様々なエネルギーが様々な密度で存在している。私たちはそれらを摂取することで生命活動を維持できる。大きくエネルギーの摂取方法は2種類。一種類は物質を摂取する(食事)、動植物から栄養を吸収。もう一つは非物質を摂取(太陽、地球の磁場など)、原子や分子になる前の前物質(プラナー)から栄養を吸収する。不食の人たちは第二種の方法でエネルギーを摂取しているのだ。

 

前物質のプラナーというのは、いわゆる波動のようなものでしょう。人間は食事以外からでもエネルギーを得ることができるということのようです。

 

 

また、生命の源泉そのものが、宇宙の磁気波動であり、また生物はそれぞれに固有の振動を持っているという説もご紹介しましょう。

宇宙の磁気波動に同期することで生命は誕生した?・・・統合を促す波動こそ進化の源泉 – 地球と気象・地震を考える (sizen-kankyo.com) [2]

例えば、短い波長が長い波長の整数倍になるサインカーブの同期・合成・増幅は、どの波も、その進行方向の中心線(X軸)沿って上下するのではなく、大きな波長の波形に沿って、小さな波形が組み込まてる形になる。

その結果、組み込まれる小さな波形の大きさと種類と数によって、複雑で特徴のある様々な波形になる。事例としては、楽器の波形は種類ごとに様々な特徴ある波形になり、それが楽器の音色を決めている。

そうすると、宇宙の基本波形をスタートラインとし、生命が進化するたびに、その生物独自の波形が形成されていくことになる。

それが、楽器の音色に対応する生物固有の特性として形成され、生物独自の物質的身体の形成を促しているのではないか?

これは、いまの生物にもみられる『キルリアン写真・・・物質の前にある生命体を導く機能?! [3]』のように、電磁的波動が、生物の成長を導いているのではないかという理論ともつながる。

(中略)統合を促す波動こそ進化の源泉であり、それに導かれて物質的な身体も形成・統合さるという順番になる。

 

 

このようなことを前提にすると、我々が食事で摂取しているものも、ビタミンやたんぱく質といった「栄養素」以上に、その食べ物の持つ波動(振動)を一緒に取り入れ、それをエネルギーとしたり、それによって身体の振動を微妙に変化(調和)していっているように思えてきます。

 

旬とは、たとえば野菜であれば、生育にとって最も適した季節に育ち、収穫されるものです。

野菜の生育には、気温や土、窒素・リン・カリウムといった栄養素が必要と言われますが、上記のような不食の人の例や、波動こそが生命誕生の原理であることを考えると、旬の野菜とは、その季節の宇宙や地球の波動ともっとも調和して育つことのでる野菜。もっとも季節に調和し、エネルギーを吸収できている野菜ということが考えられます。

 

そして、それを食べるということは、身体をその季節に調和させることそのものであると捉えることもできます。そうすることによってこそ、身体はエネルギーを作り出すことができるのではないでしょうか?

 

 

上記はまだまだ仮説ではありますが、「旬の食材が体に良い」とされる根拠を大胆に考察してみました。

 

現在、季節に関わらず、主要な野菜はスーパーで買えるようになって半世紀が過ぎましたが、その間にがん、うつ病に代表される活力不全、不妊などの、体調の不全が顕在化してきています。

今一度、旬のもの(特に地場で収穫されるもの)を取り入れることの価値を見直す段階に来ているように思います。

 

本シリーズはこれで終わりますが、「本当に体に良い食とは?」「そのための農業とは?」といったあたりは、今後の当ブログの追求テーマとしていきたいところです。

 

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