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2014年01月05日

【コラム】 類農園直売所~農家の食卓~ アルバイト面接から見る意識潮流

明けましておめでとうございます :D
類農園の直売所【農家の食卓】も、いよいよ1月20日のオープンが近づいてきました。
【農家の食卓についてはこちらを参照してください】
現在は、店舗の設営や、アルバイトさんの研修など、急ピッチで準備を進めています。
その中で今回は、アルバイトさんの募集の中で見えてきた、人々の意識潮流について紹介します。
募集をしたところ、応募してくれた方々の意欲や食への関心が非常に高く、非常に嬉しかったのですが、一方でこれほど関心が高まっているのは何でなのか?を追及していきます。

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1.志望理由
今回、アルバイトに応募してくださった方々は、新聞折込チラシという広告媒体もあり、40~60代の主婦層の方が大半でした。
応募した理由をいくつか紹介すると、大きく2つの軸が見えてきました。

①食への関心から
・ベランダ栽培や貸し農園で週末農業をするなど、もともと野菜が好き。自分も農に携わる仕事に参加したい。
・安心・安全な食を提供したい。
・子育てをする中で、食について勉強するようになった
②いきいきと働きたい
・家にいるよりも、働くことで社会と繋がりたい
・お店づくりに参加できることが魅力
・自信を持ってお客様に勧められる商品を販売したい。
・定年を超えても働きたい、何か役に立ちたい

面接を進めて行く中で上記のような、①食の関心②いきいきと働きたい
という志望理由が見えてきました。
特に、②いきいきと働きたいという意識は高く、定年が近い60代の方であっても、今までの働いた経験を活かして何か社会に貢献できることはないか?と求人情報誌を探されていた方が多かったのが私としては襟を正される思いでした。
同様に、主婦の方であってもお子さんがひと段落すれば、家事だけではなく、社会に繋がりたいという意識が高いように見受けられました。
上記のような意識の高まりはどこから来ているのかを考えてみました。
2.食と仕事への意識の高まりはどこから?
①食の関心の高まりは何故?
大きくは、3.11の原発事故から急速に食の関心は高まってきていると考えられますが、現在までも、食品偽装問題や農薬基準値オーバーの問題など、食の安全が危ぶまれています。

・2011年フクシマ原発事故
→放射性物質という、目に見えない危険物質によって、食の関心が急上昇。
・2013年相次ぐ食品偽装問題
→高級ホテルや高級料亭で相次ぐ食品偽装問題の発覚。
・2014年食品農薬基準値オーバー問題
→大手冷凍加工食品業者でも発生。
⇒これらの流れから、お上や企業は、もはや信用できない。自分たちで食の情報を掴んでいくという危機意識が高まってきていると考えられます。

②いきいきと働ける場を求めているのは?
例えば江戸時代の村落協同体では、集団の中で、人は常に周りの役に立てるように、何かの役割が与えられていました。老若男女問わず、何か仕事があったため、皆が活力をもって生活をできていたと考えられます。
しかし、現代は核家族化、孤立化が進み、集団としての役割も解体されてしまいましたが、社会という大きな場があります。役に立ちたいという思いで募集される方も多いです。
また、豊かさが実現された現代では、働く目的も「お金」から上記のような「役に立ちたい」へと変化していっています。

・都市部ほど孤立化が顕著→共認不全⇒社会へ
→過去、村落共同体の中では相互扶助の意識があった。
また、高齢者であっても子育てや編み物、知恵を若者へ伝えるなど、役割は十分にあり、お互いが期待し、応えあう共認充足が得られていた。
しかし、現代は、少子高齢化が進んだことや、都市部ほど孤立化が進み、共認不全に陥っている。
・安心できる食を、自ら提供したい。
→お上に対する不信感が高まり、自分達で食の安心・安全を確保したいという「自給期待」が高まってきた。

上記のように、現代は、「人の役に立ち、期待に応える」ために働く時代になってきています。また、自給期待が出てき始めたことから、自分達で考え、行動するという意識も高まってきています。
3.直売所に求められていることは?
以上のように、現代の意識潮流も見えてきました。
農家の食卓の業務は、接客や調理が中心となってきますが、第一には日々の接客を通じて、お客様の期待に応えられる食とサービスを提供していくこと。
そして、店舗のコンセプトに挙げているような、お店がただ商品を売り買いする場ではなく、気軽にお話しができるような、地域の団欒の場として機能するようにしていきたいと考えています。
直売所として、働く方々の期待に応えるには、自分達でより業務を高度化できる場であったり、日常的にお客様と接し、反応が得られる場が重要なのだろうと、思います。
お客様にとっても、働く側にとっても、双方が充足できる直売所を作っていきます。
今回は以上です。
ありがとうございました。

投稿者 sugi70 : 2014年01月05日 List   

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