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【共認時代の農業~先駆的事例紹介】日本の農業を盛り上げる新勢力『農的学生団体』紹介

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こんにちは 😀
農への関心の高まりの事例として『就農する若者』が一つ上げられると想います
一昔前では農業なんてと見向きもされなかった時代から、定年後に農業とか脱サラして農業という時代を経てついに就農する若者が増えつつあるというのは農に対する関心・期待感の高まりと新たな可能性を感じますよね
今回はそんな就農する若者たちの活動団体、その名は『農的学生団体』をクローズアップしてみたいと想います
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「農をもっと身近に」をテーマにした農業ポータルサイトnocica(ノチカ) [1]さんより紹介致します。
日本の農業を盛り上げる新勢力『農的学生団体大特集』 [2]より引用します。

■農的学生団体とは
農的学生団体とは、大学の課外活動として農業に関連する活動をしているサークル・学生団体のことです。古くは約40年前から続いている団体もいますが、この4,5年の間に次々と新しい農業系学生団体が誕生しています。
■どんな活動をしてるの?
各団体によってその活動は様々です。忙しい農家さんのもとへ援農に行っている団体や、定期的に農学の勉強会を開いている団体、自ら野菜を栽培して販売まで行なっている団体や、地域活性化に努めている団体など本当に様々な活動があります。また、直接的には農業関連の活動をしていないけれど、食育や環境問題などの観点から農業分野への関心を持って活動をしている団体などもあります。他にも、このような数多くの農的学生団体を繋ぎ合せる活動をしている農的学生団体もあります。
■どんな学生が参加しているの?
農業に関連する活動をしている団体であるため、農学部生や農業大学生が活動していると思う方が多いでしょう。確かに、農業系の学部生や大学生も数多く活動していますが、その数に負けないくらい農業系以外の学部生や大学生も活躍しています!また、大学の垣根を超えた学生団体も存在します!

農的学生団体『KOOGA』 [3]の紹介~

■団体設立の経緯と活動目的・理念
農村、農業、食に興味のある若者が全国の集落に赴き泊り込みで農村体験を行うという、農水省主催の「田舎で働き隊!」事業をきっかけKOOGAの活動は始まりました。
事業終了後、農村の過疎化や里山の荒廃、さらには環境問題などに対する熱い想いや強い危機感を抱くようになった学生たちが中心となり、「田舎で働き隊!」の受け入れ先の一つであった千葉県金谷地区にある大沢集落で、「大沢の豊かな未来を共に育て実践する」をスローガンに掲げて活動を展開しています。
KOOGAでは「ムラのこし~N.Y.よりも集落~」をテーマに、既存のムラ社会に+α(外部からの新アイデア)を加えることで私たちなりの「ムラのこし」を目標にしています。
私達のテーマ「ムラのこし~N.Y.よりも集落~」は「ムラおこし」のような上から目線の活性化についての提案、机上からの提案ではなく、現場に赴きながら現地の方々と共に既存の集落の豊かな部分を育てていく事を意味しています。
また、このような活動を通じて都会(N.Y)とは異なるライフスタイルの創造(新しい価値観)を目指しています。
■具体的な活動内容
具体的活動として 
①集落のニーズを把握するための調査会(大沢お茶会)、
そのニーズを反映したプロジェクトとして、
②規格外甘夏を活用した加工品開発
③古代米の加工品開発
④集落の道路整備などの地域貢献活動
などを行ってきました。
その他にも大沢での活動を都市部に周知するため、渋谷朝市の開催、学園祭では地元農産物をおにぎりやデザートに加工して販売を行いました。また、夏合宿では農作業や交流会などを通じて都市農村交流を行っています。
■今後の活動目標

現在の大沢の現状として疲弊化、高齢化による「コミュニティ の弱体化」が問題視されています。
そのため、まずは共同作業を通じたコミュニティの再構築が必要です。今後は集落内のネットワーク形成作りを当分の目標としながら上記プロジェクト、新規プロジェクトを実行していきます。つまり、KOOGA単独で活動するのではなく、常に集落の方々と共に活動を行なっていくということです。
今年の目標としては集落の有志の方々で構成さ れる「大沢協議会」結成を目指しています。
また、学生が中心の団体なので「動き、感じ、考え、楽しむ」事をモットーに大沢の方々と関わっていきたいと考えています。
■農家さんとのエピソード

大沢集落との出会いは、大沢集落が「田舎で働き隊」の受け入れ先の一つだったことに始まります。事業終了後も集落に赴いていましたが、初めは団体としての方向性が見えず集落の方々から「お前らは何がしたいのか?」と問われ、集落に行きたくなくなった事も数多くありました。そんな中で常に温かく見守ってくれていたのが世話人である池田幸雄さんでした。池田さんがKOOGAに言ってくれた「集落にこんな学生が来たのは初めてだ。君たちが来たことは一生感謝する」という言葉は、今でも各々のメンバーの心の中に強く残っています。
大沢集落はわずか33人の小規模集落ですが、個性的な方々が沢山います。そういった方々の存在も、KOOGAが大沢に赴き続けている理由の一つでもあります。都心部から比較的近い位置に集落はありますが、そこが千葉とは思えないほどのゆったりとした空間があり、普段の私たちの時間軸とは全く異なります。KOOGAが現場主義を大切にしている理由もここにあります。

就農したい若者は増えているが受け入れ先がないなど、マッチングが上手くいっていない 😥
そういった現状の中でどうする?⇒学生自ら自分達で動ける集団をつくる
これは究極の当事者意識の高まりであり非常に興味深い事例だと想います
このような学生の動きはまだまだ少ないですが、大いに可能性を感じますよね
「でも自分は学生ではないので 🙁 」っと他人事ではありませんよ
まずはそういった動きがあることを知ること、そして益々広まっていくように当事者として一緒に支援や評価をしていくことからはじめていきましょう
農業からの日本の再生というのはどんな形でも国民がみな当事者として関わっていくことがカギを握っているんです!『市民皆農の時代へ』という考え方 [4]

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