こんにちわちわわです。
これまで11回に渡って過去の農政を紐解きながら、”新しい「農」への途”を探ってきました。
今回はシリーズの最終回として、人々の潜在思念に眠る可能性を覚醒させていきたいと思います。
「農」に期待してくださる方↓↓ぽちっと

■「秩序崩壊の危機」が不安やあせりの正体

食糧危機や環境破壊、金融危機などさまざまな問題が噴出している現在、誰もが最も深い適応本能の位相で秩序の崩壊を感じ取っています。しかし、深層部分で感じ取った不安や焦りはあっても、人々はその原因が「秩序崩壊の危機」と気付いていないのが実態です。
秩序崩壊の危機とは、私権秩序と制度が実際の思いと整合しなくなってきて、古い秩序が機能しなくなっている状況の事です。
しかし、統合階級である政治家、官僚、学者、マスコミ等が国民のために頭を使うことなく、おのれのためにだけに頭を使うため、市場が暴走し、官僚が暴走し、企業雇用の秩序も崩壊し、学校も家庭もバラバラ。
人々は、「何とかしなければ」というあせりから、目先の秩序に収束し、仕事や資格や授業に打ち込むものの、答えが見えないので、あせりと不安は増幅する一方です。何故かというと、今や私権活力が衰弱したにもかかわらず、私権制度上にある秩序ゆえに何の解決にもならないからで、ますます活力は衰弱し、先が見えない閉塞感を高めていってしまっています。
こうした状況下、みんなの何とかしたいという思いの一つに農への関心が高まっている現象があります。これまでの”私権序列圧力からの逃避”といった後ろ向きの動機ではなく、特に若者が”農へ可能性”を求めて就農意欲を高めているのです。
何故か?
それは、農には市場に左右されにくい食の確保という安心基盤があり、さらに、人とかかわり、自然と同化してゆく共認充足の基盤があるのではないかと、潜在思念で感じ取っているからではないでしょうか?
■農は安定・安心基盤であり共認充足がある。

市場が崩壊しつつある現在、生きてゆくための根源的安心基盤は食糧の確保にあり、たとえお金に頼らなくても自ら食糧生産をしていれば食うに困ることはない上、そういう事態には食糧を供給する課題は誰もが絶対的に必要とする仕事となります。
農業は一人ではできません。共同で行う方が生産性もすぐれています。
ここでの人との関りは、私権社会での騙し合いとは180度異なる日本人が本来培ってきた相互扶助の精神に基づくものです。ここには共認充足があります。
さらに農には、自然と同化し、生命を育てるといった最も重要な課題と役割を担うことになります。
その充足感と、育てて収穫する時の達成感は何にも変え難いものが存在します。
こうした共認充足と安心基盤が農にあると感じるからこそ、若者が農への関心を高めているのです。
■女達の安定・安心基盤の構築が男達の課題!

古来、採集・農業は女原理の生産様式。男は狩猟・牧畜でした。
女の献身的で勤勉な労働が農業社会を支えてきたのです。
そして、そこには母系集団という、女にとって最も安定・安心できる保守基盤がありました。
女にとって安定・安心できる集団に支えられることは最も充足できる基盤だったのです。
現在の各家庭のかかえる子育て・教育への不安や経済面での不安も、本来大家族や地域共同体といった自治集団に支えられてきたものを、個人や自由や私権を追求することで失ってしまったがゆえ生じている不安です。
こうした女達の安定・安心基盤構築への期待が男に向けられた時、男達に単なる農業という金儲けの生産を超えた、集団再生課題が発生するのです。
男達が集団統合を担うという闘争課題に取り組むことを動機に農業へ収束することが出来れば、これは新しい活力再生事業になります。
それは、生産性の向上、経済的安定はもとより、子育て、教育、相互扶助の福祉、人々に役割を与え、活力を創出する集団を自ら担ってゆくことにとどまらず、集団統合のために不可欠な制度構築を担い、社会システムに反映してゆくことにまで発展させる必要があります。
これからは、私権秩序に代わる、共認(共認充足)に基づく新秩序を形成していくことこそが最先端課題となるのです。
新秩序の形成のためにも、社会統合課題を自ら担ってゆくためにも、農業はその先端産業モデルとして最も可能性のある生産様式なのです。