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こんな機械つりました NO3 田植え機改造防除機

こんばんはhakosuka です。
こんな機械作りましたも今回で3回目なります。今回紹介するのは 田植え機改造防除機  です。
農業の現場で行う防除作業には、除草剤や、殺虫剤、殺菌剤等を撒きますが、これが結構しんどい作業で、農薬を有効に効かせて、できる限り回数を少なくしたい作業です。
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上の写真は、人力での手撒き作業で二人一組でこんな具合で進めていました。1日かっても5反程度しか撒けません。そのうえ噴口をもっている手がだんだん疲れてきて、撒きムラが多くなってきます。そうすると雑草 がはえたり、害虫が出てこまった事になってしまいます。
加えて、筋肉痛で手が震えてお箸が持てなくなることもあります。
ほんまにアッカンベ~ の仕事です。
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上の写真は、農機具メーカーが市販している散布機ですが定価が400万円もします 。 高額で手が出せる物ではありません 😥
そこで登場したのが 田植え機改造防除機 です。
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田植え機改造防除機で使っている田植え機は、10年物の中古品を買って10年間頑張って田植えをしてくれましたが、あちこちがガタガタになって昨年度で引退した機械を使っています。
改造は農作業の合間でこちょこちょ作り3ヶ月ほどかかりました。以下に製作中の様子と仮完成機を紹介します。
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田植え機の作業機部分を取り外したところです。田植え機の前後のバランスは良く考えてあり、この状態では後ろを片手持ち上げれば簡単に前方に横転してしまいます。
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不要な部品類をほとんど取り払った状態です。田植え機に限りませんが良く考えてあります。部品一つづつに作った人達の考え方がよく伝わってきます。田植え機が開発されてから40年ほどでここまでの機械が製作された事に驚きと感謝の気持ちが湧いてきます。
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タンクを載せる台を製作中です。重量が0.3㌧あるので頑丈に作る必要がありますが、車軸と荷台を固定すると地面の凸凹についていけなくなるので支え方に工夫が要ります。トラックの荷台がグニャグニャ変形するのもその為なんです、納得です。
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ポンプをエンジンの上に置いてみると以外と前が重たくなり、ハンドルがきり難くなってしまいました。機械の前後のバランスをとるのは難しく、ボンネットを切り込んでポンプの位置を後方に移動させたところです。
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オンボロだたのであちこち錆だらけで再塗装しています。再塗装したらピッカピッカの新品同様になりました。機械も日頃から大事に手入れする事が必要で、もう少し大事にしてやれば後数年頑張ってくれたかもしれません。
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細かなところは省きましたがこれで仮完成です。エンジンや足周りは元気なので大事にしてやれば後10年ほどは防除機で頑張って働いてくれると思います。
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防除をしている様子です。予想以上に頑張ってくれていて、1反の面積を15分でムラ無く撒いてくれます。1日走れば3町以上の面積が可能で、農薬にまみれずに楽チンに作業を完了させる事が可能になりました。 製作費は新品のポンプ12万円を含んで20万円 🙁 で完成です

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