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こんな機械作りました。黒大豆鞘脱粒機

農作業には手作業が多くありますが、慣れていても長く続けると手の皮が擦りむけたり、腰が痛くなったりと大変疲れます。 😥 そこで機械化して効率化 しようとするのですが機械の購入代金の元が取れる事はまれで、結果機械貧乏 になることになります。
であれば、自分で機械を作ってコストを下げようということで今回はこんな機械を作りました。
黒大豆の鞘脱粒機です。
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黒大豆の脱粒は収穫して、乾燥させてから脱粒機で脱粒します。しかし乾燥が不十分であったり、充分に熟していないと鞘の中に豆が入ったままの状態になります。場合によっては収量の一割になる事もあります。
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脱粒できなかった鞘やゴミです。これを再乾燥させて手作業で脱粒・分別していましたが、時間はかかるし体はえらいし、商品価値は少ないし、いいとこなしというところでした。
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そこで作ったのがこれ、黒大豆の鞘脱粒機です。
今回作った鞘の脱粒機は、数年前にもらった米用の脱穀機を改造したもので、脱穀機は敗戦後数年たってから製作された物でかなり古い年代物です。
改造したところはこんなところです。
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選粒用の網は市販のバーべキュウ用の網で、網目を編みなおしたものです。
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モーターは穀物乾燥機の廃品から取ったものです。
モーターの取り付け台は、廃品のスチール製本棚の柱を切ったものです。
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プーリーは廃品の耕運機や田植え機から頂戴したものです。
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脱粒の作業の様子です。
改造にかかった材料代しめて8千円で完成です。
毎年この脱粒の手作業に合間仕事ですが数人で2週間ほどかけて途中であきらめることを繰り返してきましたが、今年の脱粒率は100%に近く、オドロキの3人で5時間の作業で完了してしまいました。
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この状態が五時間後には                        こんな状態に大変身です。
しかし、よくよく考えてみると何でこんなに多くのクズ豆ができたのやろう。こんな機械が無くてすめばいいと言うこと。栽培管理を的確にして不良品を限りなく少なくすることが本道ではないかということです。
次回の予告
鶏を100羽ほど飼っていますが、飼料が高騰して採算が大ピンチ。そこで、トウモロコシの代わりに黒大豆のクズ豆が利用できないかと考えましたが、細かく砕かないと鶏は食べることができません。
そこで黒大豆の粉砕機を製作中 です。:

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