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世界に広がる日本茶

お久しぶりの三重のクマです。
先日、うちの農園に珍しいお客さんがありました。
イタリアの北部ピエモンテ州から、はるばる、日本茶の生産現場を見に来たのだそうです。
ピエモンテ州と言えば、スローフードの発祥の地。
いったい、どんな話をすればよいのやら・・・と、心配も杞憂。
イタリアで、日本茶を作れるか?が知りたい核心だったのでした。
今、イタリアでは、スペイン広場に日本茶カフェが開店したり、日本から生産者を呼んでのイベントがあったりと、ちょっとした日本茶ブームが起きているそうです。
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(スペイン広場のカフェ 写真は、ALLAboutさんからお借りしました)
イタリアと言えば、エスプレッソに代表されるコーヒー文化の国ですが、最近では、日に何度も飲む飲み物としては重いという人が増えていて、反面として、日本茶の健康面での効能と美容の効果に注目が集まっているとのこと。
また、イタリア北部は、お米を食べる地方でもあります。
ふた昔前は、炒ったお米を、コーヒーに混ぜて淹れ、香ばしさを楽しんだのだとか。
それで、日本茶の玄米茶や、ほうじ茶には、なにか懐かしい感じがするのだそうです。
ですから、緑茶でも、高級茶より、火香の強いいわゆる下級茶の方がなじみ易いそうです。
調べてみると、幕末、明治のころは、日本茶は主要な輸出品だったのだとか。
そのころ、欧米では、緑茶はかなり好まれていて、特に、アメリカでは、紅茶よりも需要が大きかったのだそうです。その後、コーヒーに押されて、緑茶の需要は廃れますが、今また、大手スターバックスでも、抹茶飲料に力を入れたりと、アメリカでも緑茶が注目されて来ているそうです。紅茶の国イギリスでも、緑茶の需要が増えているという話も聞きます。ただ、飲み方は、緑茶にたっぷり砂糖とミルクを入れるなど、日本の飲み方とはひと味違った楽しみ方ですが(日本でも、ほうじ茶に黒砂糖を入れて、子供用飲料としていたらしいですが)。
話をする内、今回のお客さんの住むイタリア北部には、お茶の栽培に向いてそうな土地もあるらしいので、まずは自宅で、椿の栽培(お茶は椿科)から始めてみようと言って帰っていきました(玄米茶を沢山買っていってくれました)。自作のお茶が出来るようになるまで、いくつものハードルがありますが、ステップ毎にアドバイスをしていくことになりそうです。
日本のお茶、自分たちで作ったお茶が、海を渡って喜ばれる事を思って、嬉しくなってきました。
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