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WTO体制下のグローバル経済

こんにちわちわわです。
2章 飢餓と格差は何故起こるのか?!の続編です。
【WTO体制下のグローバリズム経済】
☆WTOとは
WTOとはグローバリズムを強力に推進する国際機関である。
ガットを発展させ誕生したこの機関は、国の情勢や経済力や文化など一切考慮せず、ただひたすらに貿易障害を取り除き、多国籍企業が自由に貿易できる基盤を作り出す。
WTOで定まったルールは国際法として優先され、それによって国内法も変えざるを得ない強制力をもつことになった。
さらにWTOの最大の武器は「紛争解決手続き」にある。いわば世界の裁判所であり、WTO設立後300件もの紛争処理を行っている。
 WTOのパネル委員、及び7名からなる上級委員は、主に先進国から選出され、関係国の口を挟む余地もなく、密室空間で強行に採決された裁定が調停国に通達される。
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☆先進国主導の不公平な経済
今や、貿易の自由化は工業生産品ばかりでなく、サービス産業や知的所有権、さらに国民の生命を支える食糧にまで対象は拡大している。
途上国にとって不公平な補助金の存続など先進国優位な条件がグローバリズムを大義名分にまかりとおるばかりでなく、発がん性の疑いのあるホルモン注射された牛肉や、遺伝子組み換え植物など生命の危険リスクのあるものさえ自由化の下に輸入拒否できないのが貿易の実態なのである。
アメリカは長い年月をかけて先進国の豊かな生活はすばらしいと洗脳し、世界の人々をお金が無いと生きていけない消費者に作り変え、食の洋食化を奨め、飼料を含む穀物需要の増大を図った。
 さらに、農業輸出国である途上国にとって貿易の自由化はメリットがあると信じ込ませ貿易障害を取り除いた。
 
 農業を国際競争にさらした上で、自ら生産する穀物は不足支払いという補助金をつけて安価に設定し、価格競争で圧倒し、世界の食糧供給をほぼ独占支配した。
 その上で、穀物市場に投機資金を流し込み食糧を高騰させたのである。
こうして、ほとんど嵌められたに近い途上国の貧困層は飢餓にあえいでいる。

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