前回 [1] のつづきです。
◆より深い問題としての「本源集団の解体・喪失」
500万年以上に及ぶ人類の歴史の99.9%は、生存の拠り所を『本源集団 [2]』に置いていました。
全ての生物集団は、闘争過程と生殖過程を包摂した全的な集団として存在しており、全ての生物はその中で進化してきた。もちろん人類も、原始時代からずっとそれを踏襲し、闘争と生殖を包摂した全的な集団の中で、今日の人類に進化してきたのである。
原始時代だけでなく農業生産の時代もそうであって、例えば農家は、今日の家庭の様な単なる生殖と消費だけの場ではなく、それ自体が一個の生産体であり、従ってそこには、自然圧力をはじめ様々な闘争圧力が働いていた。だから子供たちは、働いている両親の背中を見ているだけで(学校など無くても)、健全に育っていったのである。( リンク [3] )
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└*「農」の教育効果を考える上でも、前提条件として
「それ自体が一個の生産体」という概念は重要
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◆「集団私権の登場が私権社会への転換を生み出した。
西欧においては、5000年前に遊牧部族の父系転換に端を発する略奪闘争( リンク [4] )が起こるや、次々と玉突き現象が起こって、世界史は武力統合国家の盛衰の歴史を辿ります。
★遊牧部族の父系制への転換は、私益第一の意識を芽生えさせた点で、人類史のターニングポイントとなった。( リンク [4] )
○集団私権意識=蓄財第一意識の登場
○力の原理の登場
○正当化観念と略奪闘争の開始
遊牧部族は、後の私権社会を形成する基本要因を全て取り揃えていた点が極めて注目される。( リンク [5] )
【参考投稿】:「父系制転換」から「力の原理への転換」 [6]

出典:遊牧部族が父系制に移行してから略奪に踏み切るまで [7]
武力統合国家の盛衰の歴史は、本源集団の解体の歴史でもありました。大航海の時代とは、武力に任せた侵略の時代であり、穏やかそうに見える「貿易」でさえ、略奪か騙しかのいずれかでした。
【参考投稿】:近代市場拡大は西欧による世界侵略から [8]
市場の起源=価格格差の秘密とは? [9]
つづく by /びん