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WTOは世界の貿易裁判所

こんにちわちわわです。
WTOは参加国全ての合意がなければ締結できないため、なかなかドーハラウンドは終わりませんが、
実は、WTOの最大の武器は紛争解決手続き にあります。いわば世界の裁判所であり、WTO設立後10年間で300件もの紛争処理を行っています。
 WTOの加盟国が他の加盟国の措置についての申し立てを行えば、両当事国は、相互に満足する解決を得るべく協議に入りますが、60日以内に解決できなかった場合は、申立国はパネル(小委員会)に紛争を付託します。
 このパネル(小委員会)は、各国から任命された数名の委員で構成されるまさに裁判所です。紛争の当事国は、パネルの判断に不満がある場合には、さらに上級委員会に申し立てをすることができる二審制となっています。
そして紛争の当時国はパネルの勧告を15ヶ月以内に履行しなければならず、出来ない場合はペナルティーが課せられます。
具体的には↓↓ぽちっとしてから・・・


過去農業分野では
 成長促進剤(ホルモン)を使った牛肉の輸入禁止措置をめぐる欧州連合(EU)と米国、カナダの通商紛争で、米国、カナダ産牛肉に対して発ガン性物質であるとしてEUが行った禁輸措置はWTO協定に違反するとし、欧州側の敗訴を勧告。
 ブラジルが提起した米国の綿花補助金をめぐる紛争処理に関するパネルの報告では、輸出信用保証など一定の輸出補助を削減約束をかいくぐる禁止輸出補助金と断じるとともに、米国が削減対象外と主張する一定の国内助成をグリーン・ボックスと認めず、その他の価格関連国内助成も世界市場価格を大きく押し下げていると、ブラジルの主張を概ね認めた
 綿花に限らず同類の補助金を大量に支出している米国は、農業政策の抜本的変更を迫られたことになります。
この点が先日行われたドーハアジェンダの最大の争点でした。
このようにWTOは自由貿易を進めてゆきます。今まで強権的圧力をかけ続けてきたアメリカでさえ、途上国の不満を抑えきれなくなっているのが現状です。
しかし、アメリカはこのまま従うはずありません。アメリカが今後どんな手を打ってくるか?もしかしてWTO脱退?かも・・・

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