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全小中学校に農園~埼玉県「1学校1農園」構想

こんにちは、小松です。以前このブログでも、福島県北方市の農業科導入の取り組みを紹介しましたが、 「教育とは「供給者」を育てること~農業科の導入に期待!」 [1]
11日の農業新聞に、「全小中学校に農園」という埼玉県の取り組みが紹介されていました。
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp//modules/bulletin3/article.php?storyid=703 [2]

全小中学校に農園 
来年度から本格実施 食農教育を加速
埼玉県は食農教育を推進するため、県内の全小中学校に農園を設けることを決めた。県を挙げて学校農園の構想を打ち出すのは全国で初めて。通学路沿いに農地を確保し、種まきから収穫までを子どもに体験させる。2009年度から始める。今月中旬に発足する県のワーキングチームにはJA埼玉県中央会が参加する見込みで、JAの貢献も期待される。
「1学校1農園」構想は、食農教育を重視する上田清司県知事が発案した。
・子どもが食べ物の生産過程を体験し命の大切さを学ぶ教育効果、
・遊休農地の活用、
・ボランティアや地元農家と学校の交流による地域活性化
――の“一石三鳥”を狙う。

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県は、岡島敦子副知事をトップに庁内横断組織「埼玉県みどりの学校ファーム推進会議」を6月に立ち上げた。担当者でつくるワーキングチームでの検討を経て8月に目的と課題を整理した推進方針を策定する。09年1月には、農園整備の具体的手法を書き込んだマニュアルを作る。
岡島副知事は「子どもたちに命をはぐくむ農業を理解してもらい、生きる力を育てたい。都市化は進むが、広い農地を持つ農業県だからこそ取り組める」と強調する。
県内に小中学校は1277校あり、129学校がすでに校外の農地で一連の作業を体験している。校外で収穫だけ体験したり、校内の農園で栽培したりする158校を当面の推進対象として、08年度中にモデル的な取り組みを進める。農地確保の課題や栽培管理のノウハウを蓄積し、09年度の本格実施に備える。
都市化が進む県南部での農地確保や、資材などの費用負担、協力する地域の応援団づくりなど課題は多い。県が来年度予算にどの程度の支援策を盛り込めるかが焦点になりそうだ。
2008.7.11 「日本農業新聞」 [2]

県を挙げての取り組みは全国初とのことですが、これはなかなか期待できそうですね。 😀
ただ大切なことは、当たり前ながら、農業を通じて子供たちに何を教えるか、何を学ばせるか、ということだと思います。「命の大切さ」とか「生きる力」などという、中身の無い抽象的な言葉を並べても意味がありません。また、単に農作業を体験させるというだけでは、片手落ちのように思います。
農業は生産課題であり、みんなの期待に応え得る現実の圧力そのものです。自分たちの作った作物が給食に使われたり、地域の直売所で販売されれば、自分たちの仕事がみんなの役に立っているんだという実感や充足に繋がっていきます。そのような現実の圧力の下でこそ、本物の思考力や仲間関係を築くことができるのだと思います。
いっそのこと、学校教育そのものを、農園を中心にしたカリキュラムに組み替えていってもいいのではないか、と思うほどです。今や学校教育には、それくらい大胆な転換が必要とされているのではないでしょうか。
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