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TBS「サンデーモーニング」がアメリカによる食糧支配に斬りこんだ

こんにちは雅無乱 [1]です。
毎週日曜の朝にやっているTBSの「サンデーモーニング」(司会:関口宏)という番組で、「ギョウザ事件で見えてくるもの」と題して、日本の食糧自給率について扱われたそうだ。
0310.JPG [2]
※画像は「社会実情データ図録」 [3]より
日本の食糧自給率は、ご覧の通りこんな悲惨な状況になっている。
この2月10日(日)の番組内容が、民放TVには珍しく、本質に迫る中身だったらしく、多くのブログで話題になっている。
その中の一つを紹介したい。
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ブログ:「神鵰後記」さん より
http://blog.so-net.ne.jp/kouryuu/2008-02-10 [4]


ブログ:「神鵰後記」さん [4]より

今朝のサンデーモーニング(関口宏のやつ)は、めずらしくいい内容の特集を放映してくれた。
テーマは日本の食料自給率。
1961年の農業基本法。
この用語は、学校でも習うけどなんとなく良いイメージを抱かせる。だが、この法律の実態とは実は
米以外の大豆・小麦は外国(もちろんアメリカのこと)にまかせましょう…という、トンデモない法律だったというのだ。
その結果、学校給食プログラムがはじまり、ご存知のパンと牛乳、おまけに先割れレスプーンという日本の食文化と食事の作法まで崩壊させる原因となった。
アメリカは戦争中の兵糧確保のために小麦を増産した。そのため、戦後、余った小麦をどうしても日本に売りつける必要があった。もちろん、日本も値段が安くて栄養価の高い小麦・乳製品を受け入れざるをえなかった。そんなアメリカ農業界の圧力が、今の日本の食糧危機を招いているというわけだ。
うーん、そんなこととは全く考えていませんでした。おそるべき、したたかな戦略です。
50年、100年先を見越しての戦略なんですね。
敵ながら天晴れ!
そうすると、日本の捕鯨を禁止させようとするのも、アメリカの牛肉を売り込むための戦略なんですね。
なお、国の基本=農業を崩壊させたこの農業基本法を反省し、これを廃止して成立したのが
1999年(平成11年)の
「食料・農業・農村基本法」(受験生泣かせの長い法律)・・・きっと中身は小学生には理解できないでしょう
この法律は、疲弊した農村を回復させ、食料自給率を全国民の立場から向上させるとともに、国土・自然の保護にもなるという、うまさに、三位一体の改革をめざした法律。
だけど、この法律に立案に奔走した地方出身の議員たちは、郵政反造組みとしてそのほとんどが落選!したという。
さらに、この法律に理念にのっとた施策は、ほとんど実施されていないらしい。中間山地に使途不明の補助金がちらほら出たり、庭に木を植えただけで補助金をもらったとかの出来事があっただけといわれている。しかも、食料自給率は下がる一方。(目標は2010年までに45%。現在37%!)
法律があっても、実態に反映されないのは、憲法と同じ。・・・ってわけですか。

これまではごく一部の人の話題でしかなかったことが、こうしてタブーを破ってTVで放映されるようになってきた事に、時代の流れの変化を感じる。ここへきて、アメリカによる支配と洗脳について一気に国民全体の問題になればいいなと思うのだが…。
実は、このようなアメリカの食糧戦略は、周到に準備されて、日本だけではなく全世界で為されている
詳しくはここを参照してほしい。
世銀・IMFは「援助」のためなどではなく、途上国から徹底して収奪し尽くすために存在する [5]
強大な軍事力ばかりが目立つのだが、実は他国を食糧援助漬けにして実質支配するというのはアメリカの十八番であり、軍事力と両輪となってアメリカのグローバル帝国を支えているという事実を見逃してはならない。
ここ→るいネット:日本の「食」もアメリカに支配されている [6]に、このアメリカの食糧支配について扱った書籍:『アメリカ小麦戦略』鈴木猛夫著の要約が紹介されているので、抜粋したい。

■昭和20年代(1945年~)—アメリカで農産物の過剰生産、過剰在庫
 戦後日本人の食生活が急速に欧米化した裏にはアメリカの存在があった。アメリカは昭和20年代、小麦、大豆等の過剰生産、過剰在庫が深刻化し、その余剰農産物のはけ口として標的にされたのが日本である。
■昭和29年(1954年)—余剰農産物処理法(PL480)成立。
 昭和29年、アメリカは余剰農産物処理法 (PL480)を成立させ、日本に対する農産物輸出作戦に官民挙げて本格的に乗り出した。当時の日本側栄養関係者も欧米流の栄養学、食生活の普及、定着が必要だとしてパン、畜産物、油脂類などの普及を意図した「栄養改善運動」に取り組み、日米共同の食生活改善運動が推進された。
■アメリカ小麦戦略
 活動資金の多くがアメリカ側から提供されたが、そのことは当時も今もタブーとして長く伏されてきた。 これを一般に「アメリカ小麦戦略」という。
■昭和30~40年代(1955~1975年)—フライパン運動、学校給食など
 パンの原料である強力小麦は日本では産出できず、日本人がパン食を始めれば永久的に日本はアメリカのお得意になる。戦前まで少なかった油料理を普及させるためにフライパン運動を展開し、油の必要性を強調する栄養指導が熱心に行なわれた。トウモロコシ、大豆は家畜のエサであると同時に油の原料でもある。余剰農産物処理の観点から欠かせない重要な戦略であった。学校給食ではパンとミルクが無償援助され、子供のうちから洋食嗜好の下地を作ることにも成功した。
■昭和52年(1977年)マクガバンレポート(アメリカは気が付いた)
 アメリカ合衆国政府は1977年に 『 ガン、心臓病、脳卒中などの現代病は食生活の間違いで起こる”食源病”である』(マクガバンレポート)と解明して、欧米型の食生活の改善を促した。欧米型とは、脂肪と動物性たん白質、砂糖の過剰摂取。ビタミン・ミネラルや食物繊維の減少のこと。
■食料自給率たった四割
 「アメリカ小麦戦略」の成功で、小麦、大豆、トウモロコシの九割以上がアメリカをはじめとする輸入品。食糧自給率は四割以下で先進国中最低。
■問題は命にかかわる
 ここまでは、食生活が変わった~。美味しい食べ物のバリエーションが拡がった~。程度の認識でいいかもしれない。しかし、問題は・・・別にある。
■子供が糖尿病にかかり、アレルギー疾患が蔓延している
 問題は、欧米型食生活にともなって病気もまた欧米型となり、日本人の健康状態が非常に懸念される状況になってきたことである。戦前まで少なかったガン、糖尿病、動脈硬化、心臓病、痛風などのいわゆる欧米型疾患は子供にまで広がり、アトピー、花粉症、喘息などのアレルギー疾患も増加の一途である。糖尿病は予備軍を含めて1620万人にのぼり糖尿病に子供が苦しむという前代未聞の事態になってしまった。痛風患者も予備軍を含めて560万人とも言われる。

実は、現在日本で問題になっている健康問題(肥満、ガン、糖尿病、動脈硬化、心臓病、痛風、アレルギー疾患等)の殆どが、この欧米型食生活への転換に端を発している。アメリカの食糧支配のおかげで、我々はしなくてもいい苦労をさせられているのである。
         51BXK4NXYEL._SS500_ [7]
このアメリカによる食糧支配と洗脳から脱するため、日本古来の食文化に戻ることダシ文化とか [8]が、日本の食糧自給率を上げることにも繋がるし、私たち自身の身体のためにも必要だということが言えるのではないだろうか。

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