少し前になりますが、「ミネラル不足の解決に『堆肥』の可能性はある?」 [1]という記事を書きました☆
堆肥・厩肥について大枠を捉えただけでしたので、「じゃあ実際どんな効果があるの
」というところを今回はもうちょっと追求していこうと思います
😀 
財団法人 畜産環境整備機構 [2]>耕畜連携に係わる情報
の中に、【堆肥施用による農作物の収量・品質についての基礎試験結果】というのがあったので、引用・要約したいと思います 
【完熟堆肥・未熟堆肥・化学肥料の施用とキャベツの生育・根の関係】
◆ねらい◆
キャベツを用いて化成肥料との比較で堆肥の腐熟程度が野菜の生育、特に根の発達に及ぼす影響を調査試験した 
◆栽培条件◆
・ガラス温室内
・根箱を用いての栽培
栽培作物 :キャベツ(品種:金春)
供試土壌 :黒ボク土
堆肥 :市販されている牛糞堆肥(2割程度食品残渣を含む)を完熟堆肥とし、
その発酵過程1日目のものを未熟堆肥として用いた。
堆肥混合比:容量で20%
施肥量 :完熟・未熟ともN成分で15kg/10a、化成肥料区もN成分で15kg/10a。
気になる収穫物は…
ジャン☆.。.:*・°
[3]
どれがどれだか分かりますかぁ

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おしてからどぉぞぉ~ 
ありがとうございます

正解は左から、完熟堆肥施用区・未熟堆肥施用区・化成肥料施用区でした!
そして右下の写真は、それぞれのキャベツを輪切りにしたところです 
葉の詰まり具合が全然違いますねぇ ![]()
完熟堆肥区のキャベツがより密に詰まっているのが分かります
[4]
注目すべきは根です
こちらの方はというと…

[5]
左は土を抱え込んだ状態のもの、右は土を洗い流した後の状況です。
完熟堆肥区のキャベツが多くの土壌を抱え込んでいることが分かります
次に未熟堆肥区が続き、化成肥料区については他に比べるとかなり貧弱なのが見て取れます 
付着している土を洗い流したものを見ても、堆肥施用、特に完熟堆肥施用による根の発達が分かります☆
写真で見ると「へぇ~ 🙂 」って感じなんですが、これを具体的な数字で表したものもありました 
数字で見ると「おぉ~ 😮
」って感じですよ 
●収穫物の収量・品質等●
最大葉の長さ 収量 Brix糖度 硝酸態窒素 ビタミンC
(cm) (g/個) (mg/kg) (mg/kg)
完熟堆肥区 58 505 6.8 90 360
未熟堆肥区 52 420 5.8 480 330
IB化成区 49 430 5.3 230 430
肉眼観察では分からないですが、
収量については、完熟・化成・未熟の順。
糖度は完熟・未熟・化成の順。
ビタミンCでは化成・完熟・未熟の順
何かと注目の的の硝酸態窒素に至っては、ダントツの完熟堆肥の勝利
ダントツ過ぎてビックリしました… 
この結果かからは、肉眼観察では完熟堆肥までは行かなくとも、ちょっとプラスの効果がありそう
と思えた未熟堆肥。でも意外や意外

硝酸態窒素値は高いし(化成の2倍以上、完熟堆肥の5倍以上!!)、ビタミン値は低いし、かといって収量はそんなに伸びない。。
完熟堆肥の効果とともに、“未熟堆肥が危険”といわれる具体的根拠がこんな所からも見えました