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『新しい「農」のかたち』は就農定住事業ネットワークから ①

このブログは 『新しい「農」のかたち』 なので、折りに触れて より具体的な“新しい農のかたち”に迫っていきたいと思います。
今のように機械化される前、多大な労力を必要とする農業は、人々の集団生活(地域共同体)の中で、人の繋がりによって成りえていました。ゆえに、新しい農のかたちとは、 農業を介しての新しい人の繋がり=就農定住事業のネットワークを作ること だと言えます。
「新規就農者って何人くらいいるの?」(2007.9.11エントリー) [1]で触れているように、新規就農者が増えている――という話を聞きますが、その数はまだ多いとはいえません。しかし、少ないながらも、農を志すこの層が中心となって、その“かたち”を体現していくことで、これからの日本の農業は支えられていきます。 
となれば、もっと農の魅力、その背景にある可能性を伝えていきたい。そして就農を志す方々を応援していきたい――。
今回は、新に農業に足を踏み入れる「農業の新規参入者(農家の後継者以外の就農)」、そして彼らを受け入れる「就農定住事業」をもつ自治体に着目します。
 かみなか農楽舎(福井県三方上中郡若狭町) [2]
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現在掲げられている「産業振興」や様々な「まちづくり施策」等、あらゆる町政の基本に集落の活性化があることから、本事業では、『都市からの若者の就農・定住を促進し、集落を活性化する』ことを大きな目標としています。その成功のためには、地域を熟知した活力溢れる運営体制の構築と、永続・安定的に都市や他地域から人材が流入し、本事業をサポートするような都市ネットワークの形成という、二つの課題に取り組む必要があります。

とっとりふるさと就農舎(鳥取県国府町)  [3]
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広域合併を果たした鳥取市は、農業が基幹産業の一角を占めるようになりましたが、その大部分が中山間地域であり、高齢化、後継者難、若者の流出等により地域の活力が年々失われつつあります。この事態に対し、鳥取市では新たな地域活性化の施策が必要であるとの判断から、第8次鳥取市総合計画に農業担い手・後継者の育成として「農業ビジネススクールの設立」が位置付けられ、就農定住促進対策事業の目玉として取り組みを行ないました。

~ 応援 宜しくお願いします。
 


●若者の就農者数
先ほど触れたように、就農希望者は増えてはきているものの少数です。また、増加している層は、定年後に家業を継ごうとする年配層です。
参照【新規学卒就農者及び離職就農者の推移】 [4]
農業高校、○○大学農学部はたくさんありますが、そこから就農する者はほんの一握り。
高校:1%未満、大学:10%未満 、大学院:・・・?(もっと低いでしょう)
学校を卒業して農業を生業としようと考える若者は、微々たる数なのです。
多くは、食品メーカーや医薬品関連、サービス業に就き、一部が教育職。
それだけに就農事業を起こす際、次代を担う若者を募集しようと思っても、対象者の年齢制限を30歳超まで引き上げなくてはならなく、それでやっと2~3人集まるかどうか、なのです。
しかも、最近では「都市生活に馴染めずスローライフに憧れて田舎へ来ました」的な人や、やりたいこと無いから漠然と自然回帰(現実逃避・社会逃避)を望む人の方も少なからずいるのです。こういう現状で、やっとこさ集めた人材でネットワークを拡げ、事業を活性化する中身を考えるというのは至難の業でしょう。
るいネット「就農定住の研修生募集をどうするか?」 [5]
ただ一方で、日本の食料事情、農の現状を前に高い志をもっていながらも、就職時に「農業で食えるのか?」「新規でやっていけるのか?」という思いから結果的に企業へ絡めとられている層も相当数いる という話も聞きました。
『新しい「農」のかたち』は就農定住事業ネットワークから ② へ続く。

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