●なんで肉の摂取量増→ガンの増加になったのか?
日本の食生活は戦後、米国によって2回変わってきました。
1度目:敗戦後パン、肉食など洋風化
2度目:70年代、ファーストフードの登場
これらアメリカの食の支配により、日本の食文化であった穀物と魚介類の摂取が少なくなり、肉類の摂取が多くなっています。
日本のがん死亡率は世界でイタリアに続いて多いことは意外と知られていません。その中でも突出して多いのが胃がんです。
他国との比較を以下に示します。がん統計2005年から数字を拝借しました。
【男性の10万人あたりの死亡者比率】
がん死亡全体 胃がん 肺がん
日本 303.3 52.2 67.6
アメリカ 207.2 5.3 65.5
イギリス 279.2 13.7 70.0
フランス 303.2 11.0 72.0
韓国 157.1 31.0 37.0
日本と韓国の胃がん死亡率が高いことと アメリカの胃がんが非常に少ないこと がわかります。
【日本のがん患者の推移】こちらは10万人相当の患者受療率の人数です(男女混合です)

65年:10人
75年:30人
85年:100人
95年:180人・・・→現在
(図表: 「健康長寿生活」 [1]より)
●かつて日本人は何を食べていた? (参考:るいネット「世界一の胃がん大国は日本~原因は動物食の過剰摂取」リンク [2])
60年代までの魚・穀類中心の食生活がこの数十年で肉・乳製品中心の食文化に変わっていきました。
ファーストフードの大衆化・コンビニエンスストアによる加工食品の定着がそれらを定着させました。
この30年で日本人の平均摂取脂肪量は90g/日→250g/日に変化し、
一方、人体に必須な不飽和脂肪酸が250g/日→100g/日と減少しています。
またこの50年で穀類は480g/日→280g/日に減ったのに対して乳製品は5g/日→150g/日、肉類は5g/日→70g/日へと増大しています。(参照: 「食生活と腸管免疫・アレルギー」リンク [3])
これらのデーターから日本人の胃袋は動物食に適応していない事を示しています。日本人以上に動物食を大量に摂取しているアメリカや欧米では胃がん発生は極めて少なく、アメリカにいたっては日本の1/10以下です。
>ガン患者の食歴を調べていくと、動物食(肉や魚、卵や牛乳など動物性の食物)をたくさんとっていたことがわかりました。しかも、早い年齢で発病している人ほど、早くから動物食(とくに肉、乳製品)をひんぱんにとっていたことがわかったのです。ガンの種類はさまざまですが、この傾向だけは同じでした。(~「病気にならない生き方」より)
腸が短くて足が長い欧米人と腸が長くて胴長の日本人では食に対する体の適応方法が全く異なっています。市場原理や快美欠乏に乗って急速にアメリカ化された食文化は体が適応できずに確実に日本人の健康を奪っています。日本食が世界で注目されてきていますが、最も早くその事に気がついて食を変えなければならないのは 我々日本人です。
●国の食生活の指針は?
ガンの原因の一つが肉というのは、かなり信憑性が高そうです。
でもだからと言って、自分一人がベジタリアンになればOKというのはオカシナ話です。(参照:新しい農のかたち2007/8/13「先人に想いを馳せて食生活を見つめ直す」リンク [4])
ただ、普通に暮らしていたら過剰摂取状態になってしまうこの状態は、個人を超えて変えていかなければいけない社会統合課題です。
こうした現実を前に、国はどういう指針をもっているのか?厚生省のHPからは以下のようなものが公表されています。

厚生労働省「食事バランスガイド」 [5]
1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかの目安をイラストで示したものです。
厚生労働省と農林水産省の共同により平成17年6月に策定されました。
見てもらえば分かりますが、その考え方は「一日に必要な摂取エネルギー量(kcal)」です。
食べたカロリーの足し算。言ってみれば、それだけ。
学校給食もこれに基づいている。
これでいいのだろうか―――。
とても気になってきました。
~ 最後まで読んでくれてありがとう。 宜しくお願いします。
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