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月のリズムと作物や虫たち

GWも終盤です。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
明日は、暦の上では立夏になります。
野山に新緑が彩られ、かえるが鳴き始め、竹の子が生えてくる頃。田んぼには水がはられて、いよいよ 田植え のシーズンも到来です。
農村が活気付くこの季節は、なんだか“o(* ̄o ̄)o”ウキウキ してきますね
最近、もう一つ楽しみにしているのが、小松さんの投稿でもお馴染みの月齢チェック 🙄 。
作物が急に生長して大きくなったり 、肥料の効き具合に違いがでたり 🙁 と、天候の影響だけでは無いような不思議な変化。
これは何かあるぞ!!と注目している今日この頃です。
単純に作物の生育を考えると、お天道様の下でよく育つイメージがありますが、隠れた所で、お月様 も非常に重要な役割をしているんですね。今回は、その辺りの事例を紹介していきたいと思います。
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月のリズムと作物の関係がいったいどうなっているのか!?
調べてみると、月刊「現代農業」の中から、池松正章さんの「月のリズムと作物のリズム-大潮前からのかん水・追肥でナスの樹が動く」 [1]という、とても面白い記事が目に留まりました。

【大潮の日、どの人の作物も樹勢が強かった】
 「月のリズムと作物の生育に関係があると初めて聞いたときは、そんなこともあるのかなと思う程度だったけど、今はこの関係を意識するのとしないでは作物の見え方がまったく違ってきますね」というのは熊本県山鹿市のナス名人・池松正章さん。10年ほど前から月のリズムを意識した管理をしている。
 きっかけは水だった。20年近く前、池松さんがまだ駆け出しの頃のこと。バラ・スイカ・メロンなどそれぞれ作物が違うメンバーと勉強会をしていたのだが、学べば学ぶほど最終的に残る課題が水だった。
肥料や温度管理はある程度勉強すればコントロールできることはわかってきたが、水だけはなかなか見えてこない。土を湿らせることは簡単なことだが、作物がちゃんと水を吸収しているかどうかがわからないのだ。行き着いたところは水のクラスターを細かくすること。電子水や炭を使う人など、メンバーそれぞれがいろいろな方法を試したが、それでも見えてこなかった。
 そんなときに出てきたのが月のリズムと作物の関係だった。メンバーの作物はそれぞれ違うのに、あるとき、同じ時期に作物の樹勢が強くなると皆の意見が一致したのだ。暦を見るとそれは大潮の日だった。池松さんはこのとき、作物にとって水が吸収しやすい時期があるのかもしれないとおぼろげながら感じたのだ。

池松さんの月のリズムに合わせた管理の概観
画像の確認 [2]
池松さんの月のリズムに合わせた管理の概観 [3]
 植物は、大潮(満月・新月)の時は「体質的に強く、吸収力も旺盛になる吸収肥大期」、「小潮(半月)の時は体質的に最も弱くなる。水や肥料の吸収力も小さい転流期」とのことです。虫も、大潮の時に活動が活発になるそうです。
その他にも、鈴木正人さん「月と農業-不思議とよく効く!大潮を目安にお茶の防除」 [4]の記事があり、「害虫の孵化・発生は大潮に集中」するとのことです。

 仕事の都合上、2日間くらいで農薬散布を片づけたいときもあります。そうなると昼間の時間帯もやらないと間に合わない。じゃあ、防除の効果が上がりやすい発生初期、虫が卵から孵ったばかりの時期というのはいつなのか、それを知るにはどうしたらいいか? 仕事をするあいだも、このことが頭を離れませんでした。
 ある日、県の茶業試験場に遊びにいったときのことです。病害虫の先生に害虫の発生状況などの話をしてもらい、過去の状況も教えてもらっているあいだに、虫の発生のサイクルにある共通点を発見しました。過去何年かのデータの共通点だけをノートに書いて、自分なりに調べていくと、虫の発生(孵化)時期が必ず大潮の時期と合致しているのです。子供の出産で潮のことを気にしていたときだったのでビックリ!大発見でした。

害虫防御の時期について、
池松さんは「害虫が活発に動く大潮の3日くらい前を目安に」薬剤散布。
鈴木さんは「いちばんの防除適期は、ちょうど虫が卵から孵ったばかりの時期、農薬がいちばん効きやすい時期に当たる、大潮の最後の日から3日間くらい。」とされています。
両者の間で若干、防除時期に違いがあるようですが、こういったところから農の現場でも追求していきたいと思います。
その他、参考資料
(有限)東京グリーン 【月の動き(旧暦)による栽培管理】 [5]
●現代農業 【月の満ち欠けによる施肥、葉面散布】
最も吸肥力の強い日
:満月の前後大潮の時・吸肥力が強いので液肥の濃度は薄めに調合する。
次に吸肥力の強い日
:新月の前後大潮の時
・樹勢の回復や生育調整をするには長潮の時に施肥
・長潮、中潮に芽欠き、剪定など無理に作物をいじっても回復が早い。
・満月には生殖が止まるので、接木の活着率が上がる。
・満月の前に窒素系肥糧、新月の前にリン酸系肥糧。
葉面散布
:大潮前の中潮には、窒素系の栄養成長資材で葉面散布、大潮後の中潮にはリン酸、カリ、カルシュウム系の生殖成長資材で葉面散布。
・晴天の日中に葉面散布をすると、果実にシミをつける恐れがあるので
早朝か夕方に行うようにする。

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