昔ながらの地名には、先人の智慧が託されています。
それは、生存や生活に必要な情報を踏まえた命名がされたからでしょう。
自然や外敵に対する備えと食の確保は、基本的な課題であり、そのことに関連する情報は当然盛り込まれています。それというのも、自然に同化して、その理を読み解くことが自然外圧を克服する術(=生存することの条件)であり、自然の恵みを得るため(=応合充足源=活力源)であったからに他なりません。
『外圧』は、単なる負の要因に留まらず、恵みを齎す充足源であったことを忘れてはなりません。地名には、それらに関する先人達の「智慧」が託されています。それは、地表面を造成してしまった現代においても、なお有効な情報源であると心すべきものです。
にも拘らず、最近の町村合併などで行われる命名は、「東・西・南・北」などを冠しただけで、安易で意味を成さないものが多いのは由々しき問題と謂わざるを得ません。
次を読む前にポッチ宜しくお願いします。
■真新しい、地名に関連する災害の事例
出水市針原地区土石流災害 [1]


出水市の市制施行(1954年)以来の主な風水害 [2]
1965年の集中豪雨と台風15号
1971年の集中豪雨と台風19号
1972年の集中豪雨
1976年の台風9号
1993年の鹿児島水害など
・出水市で「山潮」と呼ばれる土石流災害の経験
1902年に現在の出水市南部の湯川内温泉を襲い湯治客など17人が死亡
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地名は、その土地の歴史・風土的な情報を反映しているのはもとより、地形・地質構造的な内容を示すものが多いので、単に地表面だけの情報源に留まりません。地球史的な来歴も読み解けるので、建造物の構造的な対応を予見する情報源ともなり得ます。
さらに、地図情報や植生情報などを加味すれば、その敷地・地域を推しはかる総合的な情報に満ち溢れています。風の動きや地下水位、地盤の性状など本格的な現地調査を行う前にも背後情報を類推可能になってきます。
「自然の背後に精霊を見る」とは、そのようなことを指していたのだと思われます。
一般市民が居住地を決める場合でも有用であり、ましてや、建築・土木設計者にとっても重要な情報源になります。
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■参考サイトの紹介
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地名・地形と地盤の関係 [3]
ポリネシア語で解く日本の地名・日本の古典・日本語の語源 [4]
最後まで読んでくれて、ありがとう
by びん