食料自給率には農産物の肥料自給率も考慮に入れた方が良さそうです。
農水省のカロリーベースの食料自給率の算出方法では、畜産物には飼料自給率を乗じて国内生産量を算出しています。しかし農産物では、畜産物の飼料に相当する肥料を考慮しないで国内生産量を算出しています。
これってなんかへんです。 
次を読む前にポッチ宜しくお願いします。
そこで農産物の肥料自給率を調べて見ると、肥料の流通・需要情報 [1]によると平成12年度では下記のような数量になります。
生産量 輸入量 内需量 輸出量 (単位千トン)
窒素質肥料 495 191 487 205
リン酸質肥料 216 347 583 2
カリ質肥料 15 310 382 2
合計 726 848 1452 209
仮に輸出をしないとして肥料自給率を計算すると
自給率
窒素質肥料 125%
リン酸質肥料 37%
カリ質肥料 4%
合計 64%
つまり国内産とされている農産物の65%しか生産できない事になります。
カリ質肥料で見ればたったの4%になってしまいます。
上記の資料には疑問点があり、リン酸質肥料とカリ質肥料の原材料の鉱石は輸入ではないかと言う疑問です。だとすれば更に自給率は下がる事に有ります。
しかし、農業で使われる肥料がすべて化学肥料と言うわけでわありません。有機質肥料であるふん尿堆肥なども使われていますからチョット極端な事例とも思えますが、家畜ふんのを利用した、ふん尿厩肥でも家畜の飼料の多くは輸入されています。
農水省の飼料をめぐる情勢について [2]によると平成15年度の家畜飼料自給率は24%である事から、ふん尿厩肥の自給率も24%と考えられます。
肥料の正確な自給率は拾い出せませんが、国内農産物の肥料から見た自給率は半数以下であるようです。
現在の肥料多投の近代農法では、国内農産物の自給率向上はなかなか実現していかないように思えます。以前エントリーしていた無肥料農法などは自給率の向上と肥料多投による環境悪化を改善する可能性があるように思えます。