■今回はキューバのエネルギー偏です。
1989年の社会主義圏の倒壊によって、キューバは国際市場から石油を購入することができなくなってしまう。世帯用には年間400万トンの石油が使われていたが、これを200万トンまで削減しなければならなかった。エネルギー使用を50%削減するという必要性が、エネルギー計画の大胆な改革や再生可能エネルギーの大がかりな推進へとつながったのだ。

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■甘いエネルギー
キューバの再生可能エネルギー計画の核となるのは砂糖だ。サトウキビは、キューバの主な輸出作物で、キューバのエネルギー需要のほぼ30%を供給している。茎が収穫されたあと、残渣(バガス)が、砂糖精製プラントの動力用に使われ、余った電力は送電線に戻して売電されているのだ。キューバには156の製糖工場があり、各々がバガストンあたり、20~80KWhの電力を生み出している。そして、葉や茎といった廃棄物もプレスされ、固形燃料として使われている。
■河川からのエネルギー
キューバで二番目に重要な再生可能エネルギー資源は、小規模な水力だ。キューバは大河川には恵まれていないが、小河川はたくさんある。これは、発電にとって大きなメリットであることはわかるだろう。私たちがやっているように巨大ダムを建設し、大規模な破壊を行う機会はキューバ人たちにはなかったが、220以上もの小規模水力システムを導入し、3万人に電気供給をしているのだ。1996年現在、年間8080GWhで、55MWを水力から生み出している。
■キューバの太陽
キューバ全体では、295軒の太陽光発電で電化された農村住宅、ピークでも平均で各々2500Wの三つのコミュニティ・システム、50以上の太陽光発電で電化された医院がある。彼らは、自分たちで充電コントローラを製造し、正弦波インバーターを開発し、輸入セルからモジュールを組み立てている。そして、自分たちで太陽電池を製造することを望んでいる。
■風力
キューバでは風力エネルギー利用も取り組まれている。9000台以上の風力タービンが水を汲み上げ、1キロワット以下の小規模な風力発電も数多くある。風力発電所やタービンのほとんどはキューバ製だ。彼らは、送電線に電力を提供するため、大規模な風力発電所を導入する見込みに向け、キューバの風力のポテンシャルを現在研究中だ。
■太陽の姉妹たち
キューバの女性たちにふれることなく、キューバのエネルギー計画について記述することはできない。キューバでは女性が、キューバ社会のあらゆる局面に組み込まれている。医師の50%以上、科学の専門家の55%は女性だ。
■キューバの将来世代達
キューバの若者たちも忘れてはならない。再生可能エネルギーや環境は、小学校から大学まで、キューバの教育システムで大きな要素となっている。全高校のカリキュラムの中で、再生可能エネルギーが教えられており、再生可能エネルギー設備を備えた学校もある。
もし、国が本当に持続可能な道において発展したいならば、GNPは問題ではなく、人々の暮らしの質を向上させることはできるのだ。再生可能エネルギーの分野においてキューバが達成した成果が、そのことを実証している。