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世界の食糧需給の状況ってホントはどうなの?・・・第2回

前回世界の食糧需給の状況ってホントはどうなの? [1] という投稿をしましたが、その続きです。
単純に生産量を人口で除したら必要量に達していたので”大丈夫だぁ~” とはならないのですネ、残念ながら・・・
で、今回は大きく「エネルギー生産性」という観点で考えたいと思います。
近代農業は、土地生産性を大幅に高めることに成功したと言われていますが、これは市場経済の枠内で評価したときの生産性の向上であって、物理的に考えるとかなり異なった様相を呈することになります。
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で、エネルギー生産性ですがこれは、農作業の過程で人為的に投入されるエネルギーに対する農作物に含まれるエネルギー(カロリー)の比を意味します。農業とは、植物 が光合成 によって太陽エネルギーを取り込む作用を人間が利用するものなので、人為的なエネルギーをほとんど投入することなく、作物に貯えられているエネルギーを摂取できる 😀 ・・・はず 🙂 ・・・ですが 🙁 ・・・・ 8) 8) 8)
近代化の中で、栽培し収穫を得るために、採取するより多くのエネルギーを投下しなければならなくない・・・という結果になってしまっています。
作物を得るために人間が投入するエネルギーと、得られた作物に含まれるエネルギー(カロリー)を表してみると・・・、
【参考】エネルギー生産性(獲得エネルギー/投入エネルギーの比)
       投入エネルギー 獲得エネルギー    収穫物    生産性
採取生活  1,400kcal/人  15,000kcal/人  ナッツ1.75kg     10.7
人力農耕 60,000kcal/人 700,000kcal/人 トウモロコシ200kg/1 11.7
機械農耕700,000kcal/人 2,500,000kcal/人 トウモロコシ700kg/1  3.6
日本米作 38,000Tcal/年 42,000Tcal/年 米 1200万トン 1.1
 作物の栄養値としてのカロリーだけで比較するのは乱暴だと思いますが、少なくとも、近代化の過程でエネルギー生産性は悪化しているという傾向は読みとれると思います。
 実はエネルギー生産性の低さという点では、暖房をたいて栽培するハウス温室野菜が群を抜いていて、エネルギー生産性は 0.2~0.7 程度となり、近代工業とまったく同じになる。
現代農業は科学技術に支えられ大きく発展進化した!!!って思っていましたがエネルギー生産性は実は、採取生産より、人力農耕より低下している!と言う事実は見逃せないと思います。
食糧需給の状況はどうなの?という観点で様々な問題を見ていきたいと思っていますので、是非ご期待ください! 🙂
まるいち
参考
搾取の実態~「緑の革命」 [2]

[3] [4] [5]